咲夢さん、こんばんは。
今日も暑かったぁ・・・
ていうか湿気が嫌すぎる(/ω\)
【本編です】
スマホを見ると、母さんの文字。
ご名答という感じで、咲夢に笑いかけて、スピーカーモードにして電話に出ると、母さんの声が流れる。
<あっ、将。おはよう。まだ来ないの?>
『母さんおはよう。まだ来ないのって、まだマンションでこれから出るとこ。約束の時間には着くから、部屋でおとなしく待ってて、遠足前の子供じゃないんだからさ(笑)』
<そんなこと言っても、あんたが旅行連れてってくれるなんて、珍しくて。>
電話の奥から義父の、<だからまだ早いって、言ってだろ。>の声が聞こえる。
その声に対して母の、<啓輔さんも、咲夢はまだかなぁ。>とか言ってたじゃないですかと、反論する声が聞こえる。
咲夢と一緒に、そのやり取りを苦笑しながら聞いていた将は、
『じゃあ、今からマンション出るから、もうちょっと待ってて。じゃあ、切るよ。』
と言ってから、一方的に電話を切る。
<ちょ…ちょっとしょ…>
スピーカーからは、まだ何か言いたそうな母の声が聞こえてくる……
心配そうな咲夢に
『これ以上ゆっくりうしてると遅れそうだし、ちょっと後には会うんだから大丈夫。お小言の一個や二個はあるだろうけどね(笑)』
そう言うと
『火は消したし、電気も消えてる。窓の鍵も閉まってると……じゃあ行こうか。』
エレベーターに乗り一階に降りると、受付に行って
『佐藤さん、おはようございます。。』
<山神さん、おはようございます。お早いですね、お出かけですか?>
『ええ、今日と明日家を空けますので、宜しくお願いします。』
<分かりました。お気をつけて。>
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