将さん、長らくお待たせしました。
こんばんは。
少々、向上してきました。
【本編です。】
〈(あんまりやり過ぎると咲夢に嫌われちゃうからな……、咲夢、私の方を見て山神さんのこと心配してるわ。)〉
そうこうしている内にお互いに三杯を飲み、父さまもママさまもその様子を苦笑気味に見ている。
「彩葉さん、将さん、明日、お仕事と言いましたよね?」
〈聞いてるわよ、私も仕事よ。〉
「……彩葉さん、咲夢がグラスに注いで差し上げます。」
〈本当にー、ありがとう、咲夢が注いでくれるシャンパン味が違うのよね。
さっき、山神さんが入れてくれたシャンパンとは違うのよね。〉
「同じだと思いますよ。」
〈違うのよ、愛情の差かしら?山神さんも私から入れられるより咲夢からの方が美味しいわよね?〉
「ママさま、その様なものなのでしょうか?」
〈そうね……、それはあるかも知らないわ。
将に淹れてもらうコーヒーより啓輔さんに淹れてもらうコーヒーの方が美味しく感じるわ。〉
「父さまは如何ですか?」
〈それぞれの味わいがあるが好きなのは涼香のコーヒーが一番好きだな。〉
「将さんは如何ですか?咲夢は…、将さんが淹れてくださるカフェオレが一番美味しいです。」
そんな話をしながら彩葉にシャンパンを注ぎ途中途中で伯父さまが作ってくれたお料理を食べていると離れの内線が鳴ると
伯父さまからで〆とデザートはどうするかを尋ねてくる。
〈ラーメンにしましょうよ。〉
〈義姉さん、ラーメンですか?〉
〈そう、あの人が作るラーメン、たまにはいいんじゃないのかな?
山神さんも大分、酔ってるみたいだし血糖値上げたほうがいいしどう?〉
「咲夢は伯父さまがたくさん作ってくれたのでお腹いっぱいです、でも一口くらい食べたいです。」
〈私のわけてあげるわ。〉
〈義兄さん、ラーメンまで作るですね。〉
〈〇〇さん、流石ですね。〉
〈和風ラーメンよ、出汁も本格的だから楽しみにしておいてね。
デザートはシャーベットよ、咲夢の炭酸水の中に入っていた夏みかんのシャーベット。〉
程なくして4人分のラーメンと取り分け用の器と夏みかんのシャーベットが運ばれてくる。
〈いい匂いだ、煮干しか?〉
「煮干しも入っていますね、お出汁は2種類使ってますね。
煮干し、昆布、削り節で作ったお出汁と鶏肉……、骨のついた鶏肉でしょうかお出汁ですね。」
〈私は知らないわよ?〉
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