将さん、おはようございます。
そして長くおまたせしてしまってすみませんでした。
風邪が長引いて約十日間ほど気力もなく……。
多分、完全復活だと思います。(*´∀`*)
またお付き合い頂ければと思います。
【本編です。】
将に『どうしようか?当日まで黙っててと思ったけど…用意もあるだろうから、言っちゃう(笑)?』と問われ。
「出来れば当日まで秘密にしたかったですが用意もありますもんね。
仕方ありません、お伝えしましょう。」
華丘商店街企画のクジて高級旅館、しかも部屋食、露天風呂が付いている部屋に当選したことを父さまとママさまに話し
もう一部屋、グレードは落ちるものの予約取れた旨を伝える。
「あとの詳しいことは将さんに聞いて下さい。」
秘密にしたかった。など言いながら食事を終わらせる。
「これから父さまとママさまはホテルへ行くんですよね?」
〈そうね、自宅に戻っても何も無いから…、でもお庭だけでも見ていきましょうか?〉
〈あぁ、そうだな…、きちんと手入れしてくれてるといいんだが……。〉
将と顔を見合わせまた父さまとママさまを見ると。
「それなら心配及びません、時折ですが将さんとお散歩行くとき
お家(野乃崎家)の前通って管理してくださる方がいらっしゃる時はふたりで挨拶してます。
将さんが差し入れもしてくださってます。」
話をしていると女将のおばさんがタイミングを見て〈お会計はいかが致しますか?〉と。
父さまが財布を取り出すと……。
【廣末亭編です。】
〈彩葉、酒屋にシャンパン頼んだのか?〉
〈えぇ、悪かったかしら?〉
〈いや、悪くないが…、彩葉に取っちゃシャンパンはジュースだろ。〉
〈えぇ、シャンパンだけじゃなくビールもだけどね。〉
〈あのシャンパンの値段知ってるのかよ。〉
〈勿論知ってるわよ、だから頼んだの、5本ほどね。〉
〈あー、はいはい、一応遠慮はしたわけか……、なんて酒豪の嫁を貰ったのか……。〉
〈あら、後悔してるの?〉
〈するわけないだろ!廣末亭が一流料亭だと言われるようになったのは彩葉のお陰でもある。
それに双葉(長男)に和慎(次男)を産み、双葉なんて板前になりたいとまで言ってもらえて
嫁も次期女将として頑張ってる。
全ては彩葉のお陰だ。〉
〈あなた……。〉
〈あのー、二人の世界に入っている所、申し訳ないのですがそろそろお客様のお料理の方も準備していただかないと……。〉
〈すまん、すまん。〉
〈ごめんなさいね、〇〇さん、夜の部、私途中で抜けるけどよろしくね。〉
〈咲夢ちゃんのお出ましですものね、承りました。〉
このやり取りを見、廣末亭の従業員たちはふたりの仲睦まじさ、阿吽の呼吸で盛況なのを改めて感じていた。
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