再びこんにちはです。
またお話しできれば嬉しいです。
本編です。
<ねぇ、あの窓際に座ってる若い女の子とちょっとミドルな男性、凄い親しそう。。回りのテーブルの男なんて、皆あの娘の脚に見とれちゃって(笑)>
そう、将と咲夢の座ったテーブルに、品物を運んだ店員が手持無沙汰にしていた同僚に声をかける。
<あぁ、あの二人ね。入ってきたときから注目の的だったわね・・・まぁ注目されてたのは主に女の子の方だったけど。>
<でも羨ましいな。あの綺麗な脚。私もあんなサロペット穿いてみたい>
<私も・・・でも私が穿いたところで注目なんかされないんだろうな。>
<〇美、そんなこと無いって、あんたも十二分に可愛いわよ、でもあの娘とだけは比べちゃダメ(笑)>
<ひどーい(笑)>
<二人ともしゃべってばかりいないで、仕事仕事。>
とマネージャー。
コーヒーとハーブティを飲みながら話し込んでいた将と咲夢、店内に掲げられた時計を見て
『いい時間かな。咲夢そろそろ行こうか。遅れちゃ悪いし。』
そう言うと、伝票を持って立ち上がりレジへ行き会計を済ませると咲夢の腰に手を回して出口へ。
背中に視線を感じながら、外に出ると駅への階段を昇っていく。
【林&鈴子+茉生&奏楽編】
文具売り場で万年筆を吟味している林と、その横に立つ鈴子。それを遠巻きに見ている茉生と奏楽。
<すず、どっちの方がいいと思う?>
<私はそちらの黒い万年筆の方が、素敵だと思いますが。>
<じゃあ、これにしよう。すいませんこちらを貰っていきますので、会計をお願いします。>
店員に何本か出してもらいそれぞれ書き味を確かめ、黒と銀の万年筆二本に絞った林だったが、最終的に決めきれず、鈴子に意見を聞いて決めるのだった。
<私がプレゼントできればいいのですが、何分持ち合わせが少なく・・・ごめんなさい正憲さん。>
そう言い軽く頭を下げる鈴子。
<プレゼントなんてそんな・・・こうして付き合ってもらっただけで十分です。>
赤くなりながら答える林。
<こんな長くかかってしまって、ごめんなさい。>
遠巻きに見ながら茉生が奏楽に、
<万年筆か・・・でも格好いいよな万年筆って。>
<じゃあ俺も万年筆買って、茉生ちゃんに格好いいって言ってもらおうかな(笑)>
<奏楽、お前万年筆使ったことあるのか?下手に扱ったらペン先直ぐに壊すぞ。。>
<えっ、そうなの?じゃあ俺はボールペンでいいや。>
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