再び、こんばんは。
エアコンつけっぱなしです(・・;)
【本編です。】
将が丈の短い暖簾を払い、引き戸を開け店内に入ると
日焼けしたお客さんたちがチラリと見、またザワザワとした喧騒に戻ろうとしたが
続けて咲夢、鈴子が入るとピタリと止まりヒソヒソと話しているつもりの
漁師さんたちの声はかなり大きく4人にも聞こえる。
「……お邪魔でしたかね?」
<そんなことないわよね?>
と店内をキョロキョロとする咲夢と鈴子。
盗み見などしない、凝視と言っていいほど咲夢と鈴子を見ている漁師さんたち。
漁師さんたちの目には後から入ってきた林の姿は目に映ってたないようで……。
<知り合いだったらもっと繁盛してるわ!>と〇〇食堂の親父さん。
<あんな美人、この辺りに居ないぞ!>
<今日はいいもの見れた、神さま、ありがとう!>
などなど口々にしている漁師さんたち。
水を置いていった店員さんは乱雑に書かれた一枚のメニューを置いていった。
<金目鯛の煮付け定食に、あじ定食
あじ定食はお刺し身とサンガ焼きにアラ汁が付くみたいですね。>
「伊勢海老のお刺し身もありますね。」
<旬の刺し身定食もあるな。>
<どれにしようかしら?黒板にも今日の定食とありますよ。>
<今日の定食は穴子丼だよ、それに刺し身も付くぞ。>と漁師さん。
<ここは飯も旨いが肴も上手いぞ、兄ちゃんたち飲まねーのか?>
<アジのたたき、この辺りでは酢で食うんだぞ。>
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