将さん、こんばんは。
咲夢にはなんのことがわかりません。笑
【本編です。】
<○田○までならタクシーのほうが早いですが……。>
タクシーに乗る前に運転手さんがそう言うが
「お気遣いありがとうございます。
ただ電車に乗る機会が少ないので登山鉄道に乗りたいと思って……。」
<それ、私も!ねっ、林さん、山神さん。
(咲夢が警戒してる、この運転手、何かあるわ。)>
用心深く前席を観察すると一箇所に赤いランプが……。
将からは前に乗る?と聞かれたが運転席の後ろに乗れば大丈夫です。と答えると
「林さんが助手席に乗って下さい。」
<あぁ、構わないよ?(咲夢ちゃんが自分で意見するとき何かあるんだよな。)>
「(将さんは)両手に花で後部座席の真ん中に……。」
<そうそう!女子に乗りにくいところ乗せちゃ駄目よ。>
タクシーに乗ると咲夢も鈴子も名前を呼び合わない。
それどころか鈴子は林を林さんと呼びで必要以上話さない。
<(すず、何かあったか?)>
えっ?すずが山神の腕を掴んで頼ってる……。
俺じゃだめなのか?
咲夢も将さんの腕に掴まってるのを気づかない林。
赤いランプ、盗撮。
将さんの膝の奥、ズボンを撮ってる。
運転手としては計算外だった。
※元投稿はこちら >>