午後になって、ムシムシしてきました。まだサーキュレーターで我慢できてるけど、じきに耐えられなくなって、エアコン点けちゃうんだろうな・・・
本編です。
タオルで身体を拭っていると、咲夢・りんちゃんと男児の会話が耳に入って来る。
『ぼくねえ、お小遣いあげるからと、頼まれたからって、世の中にはやっていいことと悪いことがあるんだよ。ぼく、小学校4年生くらいかな?』
<さ、3年生。。>
『そうか、3年生か。。3年生くらいだと、まだわからないと思うけど・・・』
言いながら、男児がさっき視線を向けた方向を見ると、茶髪の男2人組が、こちらに向けていたスマホをそそくさと仕舞い、タオルなどを手早く持って立ち上がり、その場を立ち去り始める。
『僕が頼まれたのは、悪いことなんだよ。。今回は実際にはやってないから大丈夫だけど、本当にやってたら、おまわりさんに捕まっても、仕方がないことなんだよ。おまわりさんに捕まったら、お父さんにお母さんに会えなくなっちゃうよ。嫌だよねそんなの。』
<う、、うん、いやだよそんなの。。>
『分かったなら、頼んできたお兄さんに、僕そんなことできませんって言って来な。でその後に、お父さんでもお母さんにでもいいから、どんな悪いこと頼まれたのか、聞くといいよ。じゃあね。』
将達のもとを去っていく男児だが、その先には頼んだ男はもういない。
咲夢とりんちゃんは、水着の上からパーカーを羽織り終えている。
<おい、山神ったら・・・咲夢ちゃんが言ってる匂いってなんなんだよ。。>
『あぁ、その件か・・・林にも言っておいた方がいいんだろうけど・・・』
そう言うと問いかけるように、咲夢を見る。
男児をそう諭しながらも将は、内心で別の事を考えていた。
『(いくら愛し合ってるとはいえ、俺がマンションでやってることは、あいつらと同じ、いやそれ以上に卑劣なことだよな・・・)』
『(マンションに帰ったら、そろそろ咲夢に言わないと・・・それで嫌われたら・・・しょうがないか、自業自得ってもんだな。。)』
難しい顔をして考え込む将。その横顔を見ている咲夢。
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