将さん、こんばんは。
雨、激しいです。
少し怖いなぁ……。
【本編です。】
腰に手を回されそのまま歩きホームから改札口へ移動する。
パパラッチは再度、雑誌社に連絡をし。
<電車代もいらない!
ただ決定的なショットを撮ってもお前の所だけにはやらん!>
そう言い電話を終わらせると4人の後を追う。
「後ろ、見てないですが多分、着いてきてる気がします。
匂いが濃くなってます。」
<将さんも知ってますよね?咲夢がバズに弱いの。>
<そうなの?ならバスより登山鉄道の方が…。>
「心遣いありがとうございます。
……将さん、登山鉄道がスイッチバックだから鉄道よりバスの方の酔わないと思って提案してくれたんですよね?」
将は苦笑を浮かべ。
『咲夢には敵わないな。』と呟きバスの停留所まで向かうと次のバスは約20分後。
<座るのにこのまま居るか?>
<立って行くのもキツいしそうしましょうよ?>
(あの方……、やはり、りんちゃんにとってよろしく無い方なのかもしれませんね。)
「前の方の座席に座れば大丈夫だと思います。」
そう言うと林と鈴子に見えないように将は咲夢に酔い止めを渡す。
「(小声)ありがとうございます。」
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