将さん、こんばんは。
咲夢は今日また体調がよくなくて一日ゴロゴロしてました。
本当に蒸します。
これからの季節嫌になります。涙
【本編です。】
将が言った通りだったばかりに苦笑いを見せる。
「ママさま、咲夢も気づかずすみませんでした。」
画面の向こうの両親に頭を下げると将が目配せをしてくる。
「父さま、ママさま、お久しぶりです。
将さん……あっ……、兄さまと仲良く過ごしてます。
それから大学にも休みなく通っています。
アルバイトは月曜日と火曜日と時々、イベントがある休日にも……。
(元店長の話はしないほうがいいですよね?)
……買い物のときにくじ引きがあってカラカラ回すくじ引きです。
それで特賞で温泉旅館が当たったんです。
なので父さまたちが一時帰国のときにご一緒したい。と思いまして、ねっ、兄さま?」
チャットの始まりで将さんと言ってしまった。
ママさまには気づかれてるから大丈夫でしょうが父さまは?
そう思いながら画面の父さまを見ていると何やら難しい顔をしている。
<咲夢、将くんと……、仮の婚約者だとしていたが正式な婚約者と思っていいのかな?>
ポッと頬が赤くなるのが解り体温が上がった気がする。
「……父さま、許してくださいますか?」
腕組みをして考え込む父さまとその横で満面の笑みのママさま。
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