【いつもの通り待ち遠しかったので、さっきのお返事のフーちゃん目線で遊んでます。お話の続きはサラの方で繋いでください】
(パパが授業後にせんせいも夕飯にどう?と誘いました。あたしはもう嬉しくて嬉しくて…できればママになって欲しい人が一緒。その上その席で…)
…え?あたしが…大学?
パパも知ってるでしょ?あたし、ダンジョン潜りたいんだって。魔力出ちゃったから学校行ってるけど、道具屋のバイトもその為なんだって…
「フーちゃん、いつも言ってるものね?
…上の学校、いや?」
嫌とかじゃないけど…大学って寮なんでしょ?
道具屋楽しいし、なによりパパを1人にさせるのはちょっと…
『その事で…先生にお願いが…』
(事態はトントン拍子に進みます。なんとパパからの提案は、せんせいにこの家に来てもらえないか?ということ。実質プロポーズです!あたしは自分の話そっちのけでわくわくそわそわしてきました。ですがせんせいは、パパからの考えおいて?の問いには曖昧な返事でやり過ごしてしまいます。そしてあたしの肩を抱くと…)
「ね?フーちゃん…
あなたのやりたい事、自分のこれからの事をハッキリと見据えててすごく素敵。でもまだ16よ?フーちゃんの見えるゴールはそのままにして、少し遠回りしてみないかな?」
…とおまわり?
「…そう、遠回り。いろんな見聞や経験を身につけられるチャンスと資格が今のフーちゃんにはあるのよ?使えるなら使ってみたら?その間身につけたものは、決して無駄にはならないから。それはわたしが保証するわ」
…う、うん…せんせいがそこまで言うなら…考えてみる。
「自分の人生を左右することだからね?ゆっくり考えてね?さて、お片付けしてお茶入れましょ?お台所お借りしますね?」
あ、あたしも手伝う!
「大丈夫よ?あっちのソファにでも座ってゆっくりしてて?」
(胸に抱かれ、頭を撫でられながら優しく話してくれて…あたしは小さな頃ママにされた事を思い出しました。なんとなく台所にたつせんせいの後ろ姿を目で追い、ママの姿と重ねてしまいます)
…いいなぁ…せんせいが…ママ…
(…あたし知ってるんだから。パパとせんせいの仲…どうして即答しないの?踊るほど嬉しいはずなのになんでそんなに澄ましていられるの?そわそわしてるパパ。あたしは大丈夫だよ!とグーをつくって黙ってパパを励まします。そしてせんせいはハーブティを入れてきてくれました。)
…いいかおり…
…え?せんせい、今なんて?
「これからはずっと一緒だよって言ったの、フーちゃん?」
んぃ…い…やったあああああっ!
せんせいがいっしょ!帰ってきたらいつもせんせいがいるんだ!うれしい!うれしいなあっ!
「ただ…そうと決まればお話ししておきたいことが…」
(歓喜して抱きつくあたし。安堵から崩れ落ちるように深く腰掛けるパパ。それほどまでにあたしたちにとってせんせいは大事な人になっていました。
ところが…なにか覚悟を決めたかのように、せんせいはまっすぐパパを見つめます。空気が張り詰め、見上げると真剣な眼差しのせんせいが。
あたしはせんせいの隣に姿勢を正して座り直します。するとふいに…)
「フーちゃん、250年前の琥珀事変の事、知ってる?」
(学校で習った事をあたしは答えます。魔法の進歩を遅らせたばかりでなく、エルフ側が人間を拒絶した事件。せんせいは「正解」と頭を撫でてくれました。そしてその手を握って…と言われ、あたしは握ります。そしたら指を絡めてきて…
せんせいの細く長く真っ白な指があたしに…女である事を忘れて、あたしはドキドキしました。まるでせんせいとあたしが繋がったみたいな感覚。軽く酔ったような高揚感を覚え、見上げたせんせいの瞳が…)
せんせ…い…目が…
(まるで満月のような煌々とした瞳。視線の移動に合わせて仄かな残像が金の糸を引いていきます。そして話されるあの事変の真相。
最愛のご両親を、道楽や欲の為に目の前で…しかもエルフで50歳といえば、人間ではわずか3~4歳。そんな時に…せんせいはゆらゆらと瞳を泳がせながら淡々とその先を話そうとしています。)
「せんせい!もういいっ!もういいよっ!」
(自然と涙が溢れてきました。その先の展開は容易に想像できます。無理矢理発情させ尽くして魔力を充満させた後に殺し、魔力を定着させた琥珀の瞳を…そんな事…言わせたくない!あたしは握る手の力を強めて叫びます。
…どれだけの時間、苦しんだの?
…想像すらできない、悠久の孤独の時。
泣きたくても泣けず、寂しいとか怖いとかもすべて、この儚くて折れそうな身体に押し込めて…
あたしの決意は固まりました。両手でしっかりとせんせいの手を握り返し、まっすぐその揺れる琥珀の瞳を見据えて…)
せんせい!あたし、強くなる!その為にも大学にも行きたい!いろんなこと学んで、自分の身にして!
それで、せんせいの瞳を誰かが狙うなら、あたしが…
(一瞬言葉に詰まります。いいよね?ママ…この人なら…パパとあたしの新しい家族になってもらっても…初めて、誰かのために何かをしようって…思える人なんだ…)
あたしが…ママを守るよ!
(このあたしの一言を聞き、目から大粒の涙を流して、両手で顔を覆い俯いて、せんせいは泣き出します。あたしはそのまま抱きしめてあげると、パパももう片方からそっと…肩を震わせて今までの苦しみ、辛さをすべて吐き出すように大声で泣いています)
「フーちゃん、ロッシュさん…こんな重い秘密持ちの女でも…いいですか?」
もちろん!ママの胸の内…教えてくれてありがとう。辛かったでしょ?
「守られるだけしかできない女ですが…大丈夫ですか?」
いいの!その分ママはあたしたちに勇気をくれるんだ!ママと会ってから、先を照らす道標みたいに優しく…進む勇気をくれたんだよ?守られてるのはあたしの方。だから、今度はあたしが守れる側になるんだ!
「それでもいいって言ってくれるなら…わたし…あなた達と家族になりたい。
もう、もう…一人の夜はいやなの!」
あたしこそ…せんせいがママになってくれたらって、ずっとずっと思ってた!
これからずっと一緒だよ?あたしの成長、ずっと見ててね?ママ!
(なきじゃくるせんせいを抱きしめて嗚咽が全てを洗い流すのを待ちます。やがてせんせいも落ち着き、瞳も元に戻り…部屋の空気も穏やかさを取り戻すと、あたしは急に、せんせいをママ!と叫んだことが恥ずかしくなります。)
「…ありがとね?…フローレンス…」
あっ…やっ…なんか恥ずかしい…今まで通りフーちゃんでいいよぉ…
「うふふ…お返しよ?」
…いじわる…
(楽しい時間はあっという間にすぎ、時計をみると真夜中に近くなっていました。そのまませんせいは泊まることになり、パパは客間を用意しました。
あたしにとっていろんなことが変わった今夜のことは一生忘れません。ベッドの中で興奮して寝付けずにママ!と叫んだあの感覚を何度も噛み締めています。)
…あ…あの瞳。気持ちの昂りでなるって言ってた。
特に快楽…そうだ、今夜絶対になる…
琥珀の瞳を湛えたママの裸…綺麗だろうなぁ…そんな状態でパパと交わったら…どうなっちゃうんだろう…
(あたしは、欲求が止められなくなり、こっそりと部屋を出ます。せんせいの部屋の近くまでくると、ちょうどパパが客間に入っていったところでした…
ドクン…ドクンドクン!高まる鼓動が煩いくらい。
その時、あたしの瞳の奥もかすかな琥珀が生まれ、消えそうな視線の糸を引いていた事など、まったく気づいていませんでした…)
※元投稿はこちら >>