【イメージしてた通りで嬉しいです。続きはわたしからで良いですよ?】
(夕食を終え、台所で洗い物をするサラ。その後ろ姿をみてフローレンスは「いいなぁ」と呟きます。
そしてさらはハーブティをいれて帰ってきました。)
…ロッシュさん、さっきは考えておいてって言ってくれましたけど、わたしは考える間でもなく答えは決まってます。
あなたとフーちゃんの仲の良い親子をみて、わたしもその輪の中に入れたらって…ずっと思ってたんです。
「せんせい。それじゃあ!」
ええ、これからはずっと一緒よ?フーちゃん…
実は私もね?1人の部屋に帰るのはたまらなく寂しかったの…
(歓声をあげてサラに抱きつくフローレンス。ロッシュさんも安堵の笑みを浮かべますが、その空気をサラは遮ります)
…でも…
それなら、あなた達が知らないわたしの事…話しておきたいです。
(真剣な声。そして眼差し…フローレンスも姿勢を正します。サラはゆっくり大きく深呼吸をして…)
さて、ここで問題です。
フーちゃん?250年前の「琥珀事変」の事は知ってますか?
「魔法史で出てた…確か、エルフの長寿を疎んだ一部の貴族が起こした大規模なエルフ狩り。それによってこの世界の魔法の進歩は50年遅れたっていう、史上最大の愚行…」
…正解。実技以外もしっかり勉強してますね?
じゃあ、どうして琥珀事変って言うか、わかる?
「…さあ?」
…ロッシュさん、フーちゃん手を…
(2人の手をそれぞれ握り、指を絡め…そっと目を伏せてしばらく…ゆっくりと目を開けたサラの瞳は…)
「せんせい…それ…」
…そう。エルフの中でも原種の血をひく系統の者達が感情の昂り、特に快楽によって発現するのがこれ、「琥珀の瞳」です。
「っ!」
フーちゃん、察しがいいわね?この琥珀の瞳、極限まで高まると接触対象の体力、精を無尽に近い位補う事ができます。
…一部の貴族がそれを手に入れる為にエルフを狩り、犯し、薬漬けにして琥珀の瞳を発現させて…そのまま…殺して…瞳だけを…
「せんせい、もういい!もういいよ!」
わたしがダンジョンに潜れない本当の訳…あの事変の起こった街に、わたしは50歳の時にいたんです。そして両親を目の前で…狂った貴族の好奇の目に晒されて囲まれて…攫われるその時、王軍の制圧部隊に救われました。
それ以来わたし、人間を含めた生き物の眼が怖いんです。だからパーティも組めない、魔物も倒せない…
「それでも!せんせいはあたしに魔法教えてくれる!学校行き始めて、初めは楽しくなんてなかったよ?でもせんせいに会えて、呪文で精霊を縛らずに会話を楽しみなさいって教えてもらってからは、魔法が楽しくなった!さっきのパパの言ってた大学の話も、挑戦しようかとも思ってる…
…あたし、強くなる!せんせいの目を誰かが狙うなら、あたしがせ…ママを守るよ!」
(あらたに宿るフローレンスの決意。サラはぼろぼろ涙を溢します)
…フーちゃん…ロッシュさん…こんな甘い秘密持ちの女でも…いいですか?守られるだけしかできない女ですが…大丈夫ですか?
もしそれでもいいって言ってくれるなら…わたし…あなた達と家族になりたい。
もう、もう…一人の夜はいやなの!
(ふたりの気持ちに触れ、顔を覆い大声で泣き出してしまいます。秘密を1人胸の内にしまい込んで生きてきた長すぎる年月…雪解けのように暖かく、そして柔らかく…被っていた心の霧が晴れていきます。
ロッシュさんとフーちゃんに両方から抱きしめられ、声にならない返事を何度もして頷き続けます)
…はあ…
「おちついた?」
ええ…ありがとう。…フローレンス…
「や…やめてよ?背中くすぐったい…」
ふふ。でも、大学の事。ホントにいいの?わたしの事がきっかけなら…
「ううん?結果そうなっちゃったけど…漠然と考えてたんだ。将来あたしはレンジャーとしてダンジョンに挑みたい。でも、魔法の力もあればパーティのみんなを助ける事ができる。それっていいなって。」
…フーちゃん…それじゃあこれから、精霊とお話しできるような訓練を重点的にやりましょ?
「はい!…って、もうこんな時間。せんせい、泊まっていけば?…パパとぎゅーってして朝まで眠っちゃいなよ!」
んもう!フーちゃん!
…はぁい…あ、ロッシュさん…
(一応客間に通され、ベッドの上で天井を見つめます。あったかい…ほくほくする気持ちに浸っていると部屋にロッシュさんがきます。そしてスイートミルクの事を謝られます。)
…頭をあげて?確かにあれはハイエルフにとっては麻薬。でも、あれのおかげでわたしは今ここにいるの。ロッシュさん?あのまま何も言わずにわたしに使い続けていればよかったのに、あなたは告白して懺悔してくれた。
わたしはもう、あんなものがなくても…とっくにあなたのものになってるのに…
それに、スイートミルクって配合や用法しだいでは媚薬になるんですよ?あなたは無意識にそれをしてたんです。お茶やお菓子に混ぜたり、お香に少し垂らしたり…わたし、あなたの使うスイートミルクなら…もっと欲しい…
(鞄から取り出したのはいつか使った原液のあまり。小さな蓋に注ぐと、サラはくいっと飲み干します。ほんのり肌が紅くなり…開けた瞳は、琥珀でした)
…さっき、この目を出した時、あなたの指が気持ちよかった…愛してるって気持ち…いっぱい伝わった…嬉しかったです…
今夜は…この瞳…どこまでも輝けそう。
…抱いて?朝までずっと…尽きる事なくわたしを愛して…
【補足・人間の一歳はエルフでは10~12歳とします。
それにしても甘い!長い!勢いのまま書いててドキドキしちゃうくらい。ロッシュさんのお返事みて、この流れを思いつきました。サラさん幸せです。
もちろん、フーちゃんは覗きにきちゃいます。
ロッシュさんとフーちゃんがしちゃうのは、大学行く前になりますか?それとも休みで帰ってきて、格段に美人になって、より奥さんに似てきたフーちゃんに衝動がおさえきらなくなって…とか…】
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