「わかったよ…行くよ。相変わらず強引なやつだな…」
夏信頼にクレープを食べに行こうと誘われる…あの動画が気になって正直、そんな気分ではない。
動画の「夏芽」はマスクもしていたし、雰囲気が似てるというだけで本人なのか確証はない。
(やっぱり違うのかな…そうだよな…夏芽があんなこと…)
「やった~!」と満面の笑みを浮かべる夏芽は、オレのよく知っている夏芽だった。
……………
「大丈夫だ…誰にも見せないって言ってるだろ…ワシの言うことが信じられないのか?お前こそ、あの約束忘れたんじゃないだろうな…何でも言うことをきくって約束…」
知り合いに紹介された夏芽の母親、美奈子…かなりの美人でしかも未亡人と聞いてアタックした。
初めこそ、警戒していた美奈子だったが、本性を隠し好人物を演じ、それが功を奏し結婚したのだった。
母一人子一人…経済的にも大変だったようで、美奈子にはかなりの額の借金があったが、それは婚約を期に肩代わりをしたのだ。
「ワシが借金の肩代わりをしてなけりゃ…お前たちは今頃路頭に迷っていたかもしれんのだぞ。高校なんて夢のまた夢。誰のおかげで、そんな可愛い制服を着て学校に行けてると思うんだ?」
母親の借金…その代償として次郎(義父)は夏芽を調教しはじめたのだ。
「ほら…ちゃんとカメラを見て。もっと大きな声を出さんか!」
このあと、ちょっと間があきます。
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