「く…っ、いつもソレばっか…。」
そうして階段を駆け上がり部屋へと向かう。宿題は勉強はなかなか出来なくなり、成績も落ち気味。それでも命じられたら逆らうことができず…。
「大丈夫…、今日は拓海からいっぱいパワーもらったし、徹叔父さんとも話たし…、大丈夫…、大丈夫…」
鞄をベッドに投げ捨て、深呼吸しながら気持ちを落ち着かせる。
自分に言い聞かせるように何度も大丈夫と繰り返し、意を決して次郎の部屋へ。
(またカメラ…、本当に何なんだろ…。それに、あの縄…、もしかして昨日の…?)
部屋には撮影用のカメラと荒々しい縄があり、視線はそちらに行ってしまう。
縄は心なしか色黒く、色んな液体を吸っていることが想像される。
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