(いい人なわけ…、とは言えないし…。そりゃあお母さんにとってはいい人なのかもしれないけど…。なんでお母さんがお義父さんにメロメロなのかわかんなかったけど、もしかして昨日みたいなエッチをしてくれるから…、とかじゃないよね…)
「何故…って、うーん…、やっぱりそういうものとして受け入れてみてから判断しなきゃダメ…ってこと?あははっ、お父さんそういうの叱りそうっ」
そうして別れて1人帰路に着く。
鬱屈とした気持ちであったが、目一杯拓海と遊んだし、徹叔父とも話してある程度気は紛れた。
(お母さんいるみたいだし、お風呂入って宿題やって寝ちゃお…。時間あればお母さんとも少し話がしたいな…)
「お母さーん、ただいま~っ。徹叔父さん来てたんでしょーっ?」
玄関でローファーを脱ぎながらキッチンの方に声をかけるも返答はなく、家中にほのかに線香の香りがただよっている。
「………あっそ。じゃあ、私宿題あるから…。」
リビングなども覗いて母の姿を探すも見つからず、代わりに現れたのは次郎で…。
ス…と冷たい目つきに変わり、そのまま足早にすれ違って階段を登ろうとする。
※元投稿はこちら >>