「その友達も同じように新しいお父さんができた夏芽ちゃんに相談してきたんだね…でも夏芽ちゃんのとこのお父さんはいい人みたいだね…美奈子さんがそう言ってたよ…」
その言葉に夏芽の表情がくもる「…うん…」と言うしかなかった。今話したことが自分の身に起きてることだとはずかしすぎることと、自己から誰にも話さないことをキツく言われていたからである。
「さっきの話に戻るけど…その友達のお父さんがしてることは一般的に倫理に反してることだとは思うけど、僕的にはちょっと違うな…無理やりフェラチオさせられてフワフワしてお腹が熱くなったとか、お母さんたちのセックスを見てドキドキしたりしたのは何故なんだろうって考えちゃうな…自分が知らないだけて、その先に何かすごいことごあるかもって考えちゃうんだ…僕は今までそうしてきたよ…まぁ兄貴には結構叱られたりしてけどね…(笑)」
結果的に夏芽へのアドバイスが次郎の思惑の助けになることなど徹は夢にも思っていなかった。
「おっと…もうこんな時間か…ごめんね、夏芽ちゃん…もっと話していたいけど、このあとひときわも会う約束があるんだ…またすぐアッチに帰っちゃうけど、今度帰国したら、ゴハン食べにイコウね…じゃあ!」
足早に去って行く徹に思いきり手を振ると夏芽は家へ向かった。気は重かったが、とりあえず母親が家にいると徹の言葉で知り義父と2人きりにならないことにホッとしたのだった。
家に戻ると「ただいま~」とキッチンのほうへ声をかけるが母の返事はない…その代わりに次郎が奥の部屋から出てきた。
「美奈子は仕事に行ったぞ。なんでも1人急病て倒れたらしくて、その代わりを頼まれて…」
次郎は夏芽の母親の不在の理由を告げたが、その顔は、ニヤニヤと笑っていた…
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