「ほんとに送らなくていいのか?」
家の外の門扉まで見送りに出た拓海は夏芽に聞いたが「大丈夫っ!」と答える夏芽…
今日一日、構ってオーラ全開で、学校だけでなく家にまで遊びにきた上、晩ごはんまでご馳走になったことで、夏芽なりに気を使ったのだ。
拓海も正直なところ、夏芽が家にまで遊びにきてくれたおかげで、バカなことを考えずに済んだ。
久しぶりだった…こんなに夏芽との時間が楽しいと思ったのは何時以来なのか…当たり前のように隣に夏芽がいることの有り難さを あんなサイトを見つけてしまったことで再確認することになるとは皮肉なことだった。
夏芽は、角を曲がるまで何度も手を振っていた…拓海もまた夏芽が見えなくなるまで見送った。
「夏芽っ!」
あの家に帰らせてはいけない…曲がり角に消える夏芽の背中に叫んだが、夏芽に届くことはなかった。
…………
「夏芽ちゃん?やっぱりそうだ…夏芽ちゃんだろ?忘れろちゃったかい?徹だよ…お父さんの弟の…」
夏芽が懐かしい公園でブランコに腰かけ、ムカシのこと、今日のこと…そして言えての義父とのこと…様々なことを考えていると不意に声をかけられる。
今日はレスできなくて…明日は休みなので大丈夫です。もし都合が合えば…
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