「ほんとっ!?…よかったあ…っ」
目に溜まった涙を指で拭い、安堵の表情を浮かべてさらに強く腕に抱きつく。
そのまま手を引かれると、黙って従って歩き始めた。
(拓海の手おっきい…、よく見たら身長も全然違うな…、昔はチビ拓海ってからかえたのに…)
それから…
「拓海っ、移動教室だよ、一緒に行こっ」
「拓海ー…、どこ行くの…?トイレ?…じゃあ、すぐ帰ってきてね…」
「ご飯食べよっ、拓海っ」
学校でもいつも以上にべったりで、休み時間のたびに拓海の席に来ては全く離れず、1日中甘え倒したのだった。
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「もうちょっと遊んでたかったなあ…、帰るのやだな…」
現実逃避するように拓海について歩いて構ってもらい、家にまで遊びに行ったがいよいよ帰る時間。
足取りは重く、嫌でも昨夜のことを思い出す。
(本当にお母さんだったのかな…、だとしたら、私もああいう風になる可能性があるってこと…?)
「あ…、ここ懐かしい…。拓海と初めて遊んだ公園だ…」
気がつくといつもの帰り道から少し逸れており、思い出の公園に差し掛かった。
昔を思い出しながら何気なく公園に立ち寄り、ブランコに腰掛けた。
【おはようございます。いえいえ、こういうメリハリがあってこそ、エッチが映えるというものです。】
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