「今日は、遅くまで申し訳ありませんでした…お話するのが楽しくて…つい時間を忘れてしまいました…またお誘いしてもいいでしょうか?」
タクシーで美奈子をアパートの前まで送り届けた次郎は、タクシーを降りた美奈子に声をかけた。
「本当ですか…是非…それでは…おやすみなさい…」
また誘ってもいいかと尋ねた次郎に対して美奈子は「はい…」と答え、次郎は嬉しそうな笑顔を向けた。
(ふふふっ…思っていた以上にいい女だったな…会社ではよく分からなかったが…あの身体…堪らねぇな…裸にひん剥いてオレので犯しまくったら…どんな声で鳴くのか…それにあの夏芽とか言う娘…あと何年かすれば母親以上に…これは絶対なんとかしないとな…)
次郎はタクシーに揺られながらニンマリと口角を上げ、美奈子を思い浮かべた。
顔は次郎好みで間違いなく美人だ。加えてワンピースの胸元を押し上げる豊かな乳房…おそらく次郎の手に余るほどだろう…尻もたれてはおらずムッチリとしたもの…しかもここ何年かは誰も触れてもいない…そんな美奈子を抱くことを想像すると自然と下半身に血が集まる…
(はっきりとは口には出さなかったが…生活はやはり苦しそうだな…頃合いを見て援助話でも持ちかけてみるか…娘の将来とかの話に持っていけば、意外と簡単に堕ちるかもしれんな…クククッ…)
次郎は、思惑を微塵も顔には出さず、いい人を演じつつ美奈子を何度か食事やドライブに誘った。
次郎の演技のためか、少しずつ気を許し始めた美奈子は、将来の不安なども口にするようなっていた。
ボチボチ頃合いかと考えていた時、美奈子がハンカチを取り出したとき1通のハガキがバッグから落ちた…MJファイナンス…サラ金からの督促状だった。
美奈子は慌ててソレを拾い上げた。
「美奈子さん…こんなことを聞くのは失礼だとは思うが…ソレは督促状…ですよね?女手一つで娘さんを育て、そのために仕事を掛け持ち…薄々は察していましたが…もしよければ…私に援助をさせてもらえないかな?あっ…誤解をされては困りますが…決して足元を見るとかではありません…純粋に貴女が心配なのです…いつか身体を壊すのではないかと…」
この機会にとばかりに次郎は言葉巧みに美奈子を思いやるふりをする。
「正直言って…私は美奈子さん…貴女が好きです…できることなら一緒になって欲しいと思っています…もし一緒になってもらえれば…もう貴女に苦労はさせません…夏芽ちゃんの将来も私が守ります…考えてみてはくれませんか?」
美奈子ひとりならば、金のために自らを犠牲にすることもないだろうが、娘のためとなれば…
「返事は今すくでなくて構いません…もし受けてもらえるならば…美奈子さんから連絡をください…お嫌ならば返事はいりませんから…」
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