「…旅行?…めんどいし、行かない。お母さんと行ってくれば…?」
浴場で何度も繋がり、上がってからも夏目の部屋でセックスを続けた。
明け方までセックスに明け暮れ、ようやくひと段落ついた頃。
絶頂後の余韻で息を荒げながらも、汗だくでベッドに横たわり、スマホをいじりながら夏芽は答えた。
全部どうでもいい。何もかも面倒。
そんなふうに感じていて、次郎の提案にも気だるげに答える。
否定的な態度だが、以前のような攻撃的なものではなく、興味がないといった感じだった。
「ケホッ…、タバコやめてよ…。部屋に匂いついちゃうじゃん…。お母さんにバレちゃうよ?」
夏芽と次郎の行為がバレた時、美奈子が傷つくことを恐れていた。
部屋にタバコの匂いがついていれば、美奈子に察されてしまうかもしれない。
それと単純に臭く、不快だった。
スマホから目を外し、目を細めて次郎を軽く睨みつけ、次郎は苦笑いしながらタバコの火を消した。
その時、手にしていたスマホが着信により振動し始めた…。
チラッと画面を見て、俯く夏芽。
さりげなく覗き込んだ次郎には『拓海❤︎』という文字が見えた。
「…やっぱり行く。学校行かないから暇だし…。それよりもう一回シよ…?…んっ、ちゅっ、ん…。」
(拓海…、今更話すことなんてない…。簡単にヤレる女って、どうせバカにしてたんでしょ…)
寝そべったまま、のそのそベッドを這い、半勃起状態の次郎のペニスを咥えた。
【お疲れ様です。すみません、お返事いただいていることに気が付かず…。治療、たいへんお疲れ様でした…】
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