「えーっと、あんな感じの方が私も嬉しいかも…。…はあ…。」
ブラジャーを付け直しながら、乱れた髪を手櫛で直しつつ、少しぎこちない笑顔を見せる。
次郎や三宅のような尊厳を踏み躙るような責めがもはやくせになっており、根本に夏芽への愛情がある拓海がいかに責めようと、どうしても物足りなく感じてしまう。
拓海にバレないように、深いため息を吐いた。
拓海が好きなのは変わりないけど、むしろセックス自体が苦痛にすら感じ始めていた。
ただ欲求が満たされず、悶々とするだけ…。
そのくせ他人とのセックスには我を忘れるほど熱中してしまう自分に堪らなく罪悪感を抱いてしまうのだった。
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「はい…?」
(変なプレイって今に始まったことじゃ…?)
プレイルーム専門になってからは待機時間は豊富にあり、ストローでジュースを飲んでくつろいでいた夏芽の元の美紀が寄ってくる。
「え、ええ…?正直ちょっと自信ないですよ…?演技とか苦手だし、それに、他の人を馬鹿にしたりするのって得意じゃないし…。」
所望されている内容を聞き、難色を示す夏芽。
美奈子のしっかりした教育により、良い子に育った夏芽は罵倒したりすることなどは不慣れ。
しかし、落札額はいつもより10万円ほど高く、逃したくない美紀は食い下がった。
「大丈夫、相手が望んでることをするだけ、これもサービスなのよ。どうしても無理って言うなら会員さんに伝えるけど…、怖い思いするわけではないし、落札額も高くて、クレープ屋さんの夢の助けになると思うんだけど…。」
「ぅ、うぅ、上手にできないかもしれないけど…。わかりました、やってみますね…。」
気乗りしないまでも、『落札額が高い』というワードに惹かれ、こくんと頷く。
参考ということで、会員が隠し撮りしたという動画を見たところ…
(うっわー、ギャルって感じ…。怖くて目合わせられないかも…。あれ、この制服って…。)
「この制服、お嬢様学校の女学院のやつですよね…っ。制服可愛くて憧れですよ…っ!やっぱり会員さんたちはお金持ちなんですねっ」
少し不安気だった夏芽だが、女子の憧れでもある白ブレザーの制服に目を輝かせ、やる気がで始めた。
【ありがとうございます。
拓海さんとのセックスはやる感じだけ出しつつ、描写はしない感じで。
拓海さんに見られてしまうのはいいですね、仕事のためにやっているとはわかっていても、ただの仕事は思えないくらい、拓海さんとの時には絶対に見られないくらい乱れてしまっていて…。】
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