「ごめんね…ちょっと乱暴だっかも…大丈夫?でもすごくよかったよ…」
食事のあと、夏芽に誘われるまま2人は抱き合った。
夏芽に言われたように拓海なりに頑張り、少し強引な欲求を夏芽にぶつけたつもりだった。
「ううん…全然大丈夫…拓海が喜んでくれたなら…」
夏芽はそう答えた。
夏芽にとってセックスは、どうしても次郎とのセックスが基準となっている…三宅のように人を見下し道具のような酷い扱いをされたり、プレイルームの会員のように払った金の分は取り戻そうと欲望の限りをぶつけられたり…そんなセックスでなければ本当の快楽を得られなくなっていて、言葉とは裏腹に満足とはほど遠いものだった…
「さっきの話だけど…まだ暫くはアルバイトみたいなものだから帰りは遅くならないと思う…だから家事のことは気にしなくていいよ…もし採用されて残業なんかもしなくちゃならなくなったらその時は2人て分担しよう…」
毎日、疲れた様子の夏芽を気遣った拓海の言葉だが、拓海の優しさはかえって夏芽の罪悪感を大きなものとしてしまう…
夏芽がプレイルームで会員とのプレイにのめり込むのも、快楽に飲み込まれるだけでなく、その時だけは拓海への罪悪感を忘れられるから…
拓海の優しさが仇となっていた。
====
「夏芽ちゃん…このあとの競りで勝った会員さんなんだけど…少し変わったプレイがご希望で…」
朝1番の競りが行われたあと、美紀が待機していた夏芽のもとに近寄り話しはじめた…
「なんかね…会員さんに高校生の姪っ子さんがいてね…その娘が会員さんをすごくバカにするんだって…言いたい放題っていうか、やりたい放題で…その会員さん…ちょっとMっ気があるみたいで…そんな扱いされて、ちょっと喜んでいたみたいなんだけど…あまりにも度が過ぎるみたいで…1度ギャフンと言わせたいみたい…でも実際にはできないからってプレイでって…こんなの夏芽ちゃん…できる?」
『こんな仕立てにしてみましたが…それと拓海とのセックス描写はなくし、他のとこを主にと思っていますが、大丈夫でしょうか?
いずれ近いうちに拓海には、ジムでの夏芽の仕事ぶりを見せるつもりです…拓海には可哀想ですが…』
※元投稿はこちら >>