「美紀さんがいてくれるし、優しい職場でよかった〜っ。これでいっぱい稼げるかも知れないし、しっかり頑張らないと…。」
更衣室のロッカーで制服に着替える。
今日は平日だけど、私服から制服に着替える意味は他のJKとは異なる。
男を悦ばせるために、商品価値を高めるために制服を利用する。
(うーん、でもやっぱり売れたりするのかな…。男の人って普通に美紀さんみたいな女の人の方が好きなんじゃないの…?)
競りが行われているはずの時間となった。
待機している夏芽は事務室で与えられたジュースをストローで飲みながら、ぼーっと考える。
こんな小娘よりも、綺麗でかっこいい美紀のような女性がいいはず。
そんなことを思っていたが、競りは大いに盛り上がり、高値がついて、プレイルーム利用権は競り落とされた。
「ち、痴漢プレイっ!?どうすればいいんですか、私…。」
電車での痴漢プレイと聞き、狼狽えた様子を見せる。
電車での通学はしたことがなく、利用回数も少ない。
とすれば、置換された経験などは当然なく、勝手がわからないまま、3番プレイルームに向かった。
(ええ…っと、どうすればいいんだろう。電車通学なんて、都会の女子高生みたい。…吊り革に捕まって、スマホでも触ってればいいのかな。)
吊り革を掴み、ポケットからスマホを取り出す。
『拓海、お疲れ〜。』
『そっちはどんな感じ?』
『私はねえ、美紀さんから大事な仕事任せてもらった!たくさん頑張れば、その分いっぱい稼げるらしいっ!』
LINEでメッセージを送り、数秒後に既読がついた。
それとほとんど同時に、背後で扉が開いた音が聞こえた
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