競りの場から逃げるようにして事務室にいた夏芽のもとへ美紀が興奮気味に戻ってきた。
「競り…終わったわよ。びっくりしないでね…落札価格は20万よ…20万!」
20万と聞いても夏芽は、一瞬訳がわからないような呆気にとられた顔をするが、しばらくして廊下に届くほどの驚きの声を上げた。
プレイルームの利用時間は、約2時間…手コキとフェラチオで5万だとすれば、時間的にも内用的にも決して高くはない…それでも夏芽の予想を遥かに超えた金額だった。
「私の思いつき…ズバリ当たったわね…でも、正直なところ、私もびっくりしちゃって…夏芽ちゃん…大人気ね!」
美紀は、まるで自分のことのように喜んでいた…自分の考えたことが見事に当たったことと落札価格の何パーセントかはジムの…美紀の手柄となるのだから…
「落札したのは吉岡様よ…午前の教室のあと、夏芽ちゃんがプレイルームの競りを受けたって話したら「絶対ワシが落す」って言ってたけど、本当に落としちゃった…あっ…それでね、吉岡様のご希望は、新婚さんゴッコがしたいんだって。吉岡様は、あのお年で独身だから、そういったのに憧れてるのかもね…」
夏芽は、吉岡と聞いて少しホッする…2時間で20万もの大金を支払うとなると、めちゃくちゃにされるかもと心配していたからで、吉岡なら無茶はしないだろうと思った。
「夏芽ちゃんが部屋で待っていて、そこへ吉岡様が仕事から帰ってくる…そんな感じかな…あとは夏芽ちゃんに任せるわ。できるだけラブラブにしてあげて…」
美紀からだいたいの説明を受けた夏芽は、新妻らしい清楚な服に着替えて地下の一室へと向かった。
部屋に入るとテーブルの上には2人分の料理が並べられおり、新妻が夫の帰りを食事の支度を終えて待っている体だ。
地下の部屋の構造上、いくつもの部屋にがあるわけでなく、ダイニングとリビング、寝室が1つの部屋にまとめた感じだった…
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