下着姿の夏芽にカメラのレンズが向けられ、写真を撮られ続ける。
腕で身体を隠そうとするが、三宅に「隠すな』と言われ、両手を背中側で組んで俯いた。
そして、下着も脱げ、と言われ…
「…ぅ、うう…っ、えっ、なっ、拓海っ!?」
ブラのホックを外そうとしたその時、怒号とともに幼馴染が乱入してくる。
戸惑い、目をまん丸にしていると、腕を掴まれて部室から連れ出される。
(な、なんで拓海が…?下着姿見られたし…、でも、昔は一緒にお風呂入ってたし、別に気にすることでも…。いやいや、それどころじゃないでしょ…)
空き教室で脱いだ制服を渡され、混乱しながら身につける。
拓海はほとんどこっちを見ず、無言で腕を掴んで夏芽を引っ張って外に連れ出す。
(掴む力強くて痛いな…。でも、安心する…。)
拓海はぎゅっと力強く腕を掴み、少し痛むけど、離さないという意志が伝わってきて、心強く感じる。
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公園に着くと、二人並んでベンチに座る。
夏芽もどう声をかけていいか分からず、黙って地面を見ていた。
拓海が口を開くと、説明しようにもできず、居心地悪そうに身を縮めて俯く。
そして、「脅されて…」と拓海が口にすると、大袈裟なほど身を震わせて反応してしまう。
(脅されてって、その通りだけど…。でも、お義父さんとのことなんて言えるわけないし…。)
拓海に事情を知られているとは知らず、一人表情が青ざめる夏芽。
(そういえば拓海、三宅のこと殴ってたよね…。正直スカッとしたけど、逃げ出したし怒ってるだろうな…。もしかして、もう動画のことばら撒かれてたり…。そしたらもう家に帰れないよ…)
黙ったままのせいか、グルグル考えてしまい、額に汗をかく。
そうしていると、次第に夕暮れから陽が落ち、暗くなり始めた。
「わ、私も覚えてる…。かっこいい子いるな、って思って話しかけたんだ…。一目惚れ、だったのかもね。」
全裸で散歩して、放尿、露出自慰までした公園。
卑猥な思い出で上書きされていたけれど、どんどん昔のことを思い出していく。
(お母さんに酷いことしたことは許せないけど…、よく考えたら拓海があんなことするタイプじゃないよね…。お母さんが美人だから…とか思ってたけど、そういやお義父さんが妙に優しかったのも変だったような…?)
初恋の相手を憎しみの相手に変えてしまったあの事件のことを思い出し、口をつぐむ。
あの時のことを詳しく聞こうかとも思ったが、拓海のことを信じることにした。
「嬉しい…けど、私、汚れちゃったんだ…。その、詳しくは言えないけど、妊娠してないだけ奇跡なの…。私、拓海にふさわしくない…っ、守ってもらえる価値なんてないよ…っ!」
次郎に犯され、三宅に犯され、その度に中出しされたことを思い出す。ファーストキスの前にペニスをしゃぶり、アナルセックスでイキ狂うような身体になってしまった。
会員達に言われた『ビッチ』という言葉が頭によぎり、過呼吸気味になりながらボロボロ泣き出してしまった。
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