(ちっともおかしくないし…、三宅が楽しそうなのもなんかムカつくし…、もう早く帰りたい…)
拓海にやり返せたというのはともかく、一人楽しそうに腹を抱えて笑う三宅に苛立ちながら、数歩後ろを歩く。
「……ん?ひ、一人で…?そんなの聞いてないんだけど…っ」
マンションのエレベーター前まで着くと、一人で住んでいると聞かされ、足が止まる。
部屋に連れ込まれるのもそうだし、三宅と二人っきりになるというのが怖く、後退りしながら距離を取ろうとするが、腕を掴まれて無理やりエレベーターに引きずりこまれる。
腕を掴まれたまま廊下を歩き、部屋の中まで連れ込まれ…
(拓海の部屋以外の男子の部屋に初めて入ったけど…、なんか生臭い…?)
「あの…、で、要件は何…?私、バイトあるから早く帰りたいんだけど…」
ベッドに腰掛け、何やらニヤニヤしている三宅を入り口で立ち尽くしたまま見つめる。
今日バイトがあるというのは嘘だが、なんとかして帰る口実にしたかったが…
『ちゅ…っ、ん…っ、んぅ…っ、んっ」
モニターに大画面で夏芽の姿が映し出される。
制服姿でペニスを口に含み、上目遣いでカメラを見つめる自分の姿が映り、咄嗟に顔を手で覆って悲鳴を上げる。
「嫌…っ!消して…っ、こんなの…っ!なんなの、この動画…っ!」
自分の痴態が大画面で晒され、恥辱に震えて顔が真っ赤に染まっていく。
ちらっと見えた画面の自分は、嫌がるような素振りを見せてるものの、目は潤んで息遣いも荒く、頬が桜色に蒸気していて…
(何アレ…、私、なんであんな顔してるの…。あんなのまるで、娼婦…じゃ…)
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