「そうそう…遠藤クンには関係ないよね…じゃあ行こうか…夏芽ちゃん…」
美奈子へのレイプ事件のことは知る由もないが、三宅の予想通り…予想以上の結果となった。
夏芽の言葉がかえって三宅の嘘を本当のように思わせたのだ。三宅は、腹を抱えて笑いそうになるのを堪えた。
「遠藤のあの顔…笑いを堪えるのに必死だったよ!あぁっ笑えるっ!」
拓海を残し公園を出ると、三宅は可笑しくて仕方ないようだ。
上機嫌の三宅とは対象的に拓海と会う前より夏芽は表情を曇らせていた。
「ここだよ…この5階の端がオレの部屋…オレの親は海外とか仕事で出かけることが多くてさ…オレひとりで住んでるんだ…」
「ひとりで…」そう聞いた夏芽は、足を止める…決定的な弱みを握られている夏芽は不安を隠せない…だがそんなことはお構いなしに三宅は夏芽の腕を掴むとエレベーターに乗り込んだ。
「さぁ…入って…」
三宅に強引に部屋に連れ込まれる…かなり広めのワンルームで、思っていたより片付いてはいたが、何か生臭いような異臭が充満している。
目立つ大きなモニターの周りには何枚ものDVDが山積みにされ、そのほとんどがいかがわしいものであることはレーベルを見れば一目瞭然だった。
ベッドを椅子代わりに腰を下ろした三宅は部屋の入口で立ったまま固まっている夏芽に話しかける。
「それにしてもあの動画…ホントにエロいよね…特にこれスゴイよね?」
三宅が立ち上げたままのパソコンを操作すると大きなモニターに夏芽の顔が写し出される…上目遣いでペニスを頬張る夏芽が…
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