「ああでも言わないと動画のことごバレちゃうだろ?困るの夏芽ちゃんじゃん…だから告られたってことにしてあげたんだよ…感謝してもらわなきゃね…」
夏芽の抗議に平然とした顔の三宅…脅していることは棚に上げる始末…そんな三宅に対して何も言えない夏芽だった。
(んっ?あれは遠藤…ちょうどいい…ちょっとからかってやるか…)
夏芽を連れて自宅へ向かっていた三宅は、公園のベンチにひとりでいる拓海を見つける。
夏芽に淫らな想いを寄せていた三宅にとって遠藤拓海という存在は許せないもの…といって三宅にはどうしようもなかったのだ。
だが今は夏芽を従わせる決定的なモノが三宅にはある。
まだ拓海に気づいていない夏芽は何も知らずに三宅ノアトヲついて公園へと足を踏み入れた。
「あれ?遠藤クンじゃないか…どうしたんだい?一人でこんなところに…」
三宅の声に俯いて歩いていた夏芽が顔を上げた…その時初めて拓海がいることに気づいた。
振り向いた拓海と顔を上げた夏芽の目が一瞬合い、お互いが目を背けたことを三宅は見逃さなかった。
(やっぱりこの2人何かあったんだな…このところ一緒にいなくなったからな…)
「べ、別に…座ってるだけだよ…」
拓海がそっぽを向いたまま答えた。
「そんなんだ…オレたちはこれからオレのマンションへ行くんだ…さっき夏芽ちゃんに告られてさ…」
そっぽを向いていた拓海かわ驚いたように振り返り三宅の後ろにいる夏芽に目を向けた。
「こ、告ったって…な、なんで…三宅ってお前が1番嫌いなタイプじゃ…」
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