「ちょっと待ってよ…黒崎さん…」
部室から逃げるように踵を返した夏芽だったが、三宅に腕を掴まれてしまう。
汗ばんだ手を払い退けようとしたが、三宅の次の言葉にその抗いは弱いものとなる。
「これ…学校の連中に見せてもいいの?いいなら帰ってもいいけど…できてらもう少し話をしたいなぁ…」
言葉はボソボソとしたものだが、明らかに脅迫…何故、こんな動画があるのか分からない夏芽だったが、従うしかなかった。
夏芽は用意された椅子に座らされ、三宅と部員たちが夏芽を取り囲むように座った。
どの顔もいやらしさに満ちた顔だった。
「黒崎さんって…あんなことしてたんだね…あれって黒崎さんのお父さんだよね?父親とやるってマジやばいし…」
夏芽は、下を向いたまま顔を上げられずにいる…そんな夏芽をいたぶるように三宅は言葉を続ける。
「オレたちの集まりって何だか知ってる?夏芽ファンクラブって言うんだ。黒崎…夏芽ちゃんのパンチラとか胸チラとか盗撮してて…でもこんな動画をサイトに上げるような変態だったら、何も盗撮なんかしないでもよかったよね…露出狂なんでしょ?せっかくだからさ…ここで裸になってくれない?いいよね?」
ありがとうございます。もう大丈夫ですので…
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