「ん?えーっと、話ってここじゃダメなの?」
カバンに筆記用具をしまい込み、さっさと帰宅しようとしていた矢先、とある男に話しかけられた。
(写真部の部長さんだよね…、話したこともないけど、苦手なんだよな…、こういうタイプの人って…。)
人の趣味を否定するつもりはないけれど、オタクの人が醸し出す雰囲気が苦手で、どうしてもそういうタイプの人が嫌いだった。
最初は無視しようとしたものの、『大事な話』と言われ、渋々ついて行った。
(どこに連れて行く気…?まさか、告白…とかじゃないよね…?それは自意識過剰かな…)
道中もお互い会話することなく、廊下を歩いて行く。
次第に人気もなくなくなり、幽霊部が多い文化部の部室棟まで着く頃にはほとんど人の声も聞こえなくなっていた。
案内された写真部の部室に着くと、数名の男がにやけながら歓声をあげ、不快感に表情が歪んだ。
(何…?人を動物みたいに…。他に人がいるとも聞いてないし…、無視して帰ろうかな…)
「大事な話なのに他に人もいるの?どうでもいいけど、さっさと要件を言ってよ。」
全員からねっとりとした視線を浴び、苛立ちながら催促し、場合によっては部屋から出て行こうとしていたが、三宅が取り出したスマホに映し出された映像を見て表情が凍る。
『はぁ…っ、もう嫌…っ、早く終わって…ぇっ、こんなのやだ…っ』
映し出されたのは夜の公園の砂場で一糸纏わぬ姿で放尿する夏芽の姿。三宅がスライドすれば、
『ぁんっ、あっ、お義父さん…っ、今日は…っ、中はダメだから…っ」
お風呂場で壁に手をつきながらバックで犯されている夏芽が映る。
(な、なんで…、なんでこんな動画持ってるの…!?)
過呼吸のように呼吸が荒くなり、顔面蒼白になる姿を見て、三宅や会員たちは動画の女が夏芽であることを再確信した。
「違うっ!私じゃない…っ、変なの見せないでよッ!」
ヒステリック気味に叫んで部屋から飛び出ようとするも、三宅に腕を掴んで引き止められ…
お疲れ様です、こちらは大丈夫なので、無理はなさらないでくださいね。
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