「っ、お義父さんッ!拓海の前ではやめてよッ!学校でも付けたり消したりして…っ!」
『おかえり、夏芽ちゃん』という優しい声色の母の言葉を待っていたが、やはりそれも虚しく、義父がお出迎え。
ローファーを脱ぎ捨て、鞄を自室に置くことなく、そのまま次郎の部屋に向かう。
表情はいつも以上に険しく、不快感を露わにしており、苛立ちを隠せない。
(拓海と図書館にも行けなかったし、友達とか男子にもめちゃくちゃ見られたし…。)
「気分は最悪に決まってるでしょ…っ、こんなことはもうやめて…っ、今までちゃんと言うこと聞いてきたでしょ…っ!」
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