「お母さん大丈夫かな…、元気そうにはしてるけど、なんだか朝から口数も少なかったし…」
昨日の今日で仕事に出かけた美奈子を心配しながらも結局見送る。
口数が少なかったのは夏芽に対して負い目を感じているからというのもあるが、昨日のことが原因であると夏芽は考えていた。
(今日はバイトもないし、することもないな…、なんだか眠くなってきたし…)
軽くベットに横たわると徐々にウトウトとしてくる。
バイトもない日だったら普段なら拓海と遊んだりしているが、絶交した今は暇なだけ。
寝かけていた時、ドアのノック音で意識が戻ってくる。
「ん…、さっき帰ってきた…。」
のそっとベッドから起き上がると、自分からドアを開けて次郎と対面する。
これまでの夏芽の態度からは考えられない行動で、変化が見られる。
(また変なことされるのかな…、でも、お母さんのことちゃんと心配してくれてたし…、思ってたより嫌な奴じゃないのかも…)
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