図書館での勉強のことを忘れているはずがない…それどころか夏芽と同じように一緒にいられる時間が何より楽しい。
あんな動画さえ見なければ…
(い、今…イくって…言ったよな…こんなところで…くっ…夏芽…)
その場でうずくまり身体を震わせる夏芽を自分でも信じられない冷たい目で見下ろしていた。
槌なにやってるんだ…拓海…お前は夏芽のことが好きなんだろ?このままでいいのか?槌
頭の中でもう一人自分が囁く…
(そ、そうだ…オレは夏芽が…何やってるんだ…オレは…)
「だ、大丈夫か?手を貸すから…歩ける?」
夏芽に手を貸して学校へ向かったが、その日は一日中、何をしたかも覚えていない…色々な考えと色々な光景が繰り返し繰り返し頭をめぐった。
放課後の図書館での勉強は、夏芽の様子からも無理だというこたになり、家まで送り届けた。
母親が遅番でいない義父だけいる家に…
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