(もう拓海とかいうガキと会ったころか…フフフッ…今日は一日中、ローターに刺激され続けるんだ…)
夏芽が家を出て暫くして、次郎はローターのスイッチを入れた…一番弱い振動だった。
学校へ行く時、必ず幼馴染の拓海と行くことは美奈子から聞いていた。次郎は、ワザとその時を選んでローターを振動させてのだった。
「そうなの…寝不足…なんだ…最近…寝不足気味だよね…なんか忙しいの?」
言い訳になっていない夏芽の言葉に納得したような顔をする拓海…
下半身をおさえてぎこちなく歩く姿は、今朝の動画が真実だと知らせるものだった。
(なにが寝不足だよ…あんなオヤジに…)
「図書館で勉強?そうだったっけ?忘れてたよ…でも夏芽も何かと忙しいんじゃないの?寝不足になるくらいだから…勉強は今度でもいいよ…」
(オレは何を…夏芽が悪いわけじゃないのに…)
自分自身がイヤになる…こんなにも自分がイヤなヤツだったのかと…
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