夏芽の家を出たあと、すぐ家に帰る気になれず、ふと気づくとあの公園の前に立っていた。
もうほとんど日は落ちかけ、遊んでいる子供もいかった。その公園のベンチに座りボウっと遊具のあるあたりを見ていた。
(なんで、こんなことになってんだろ…あのときにオレが…)
あのサイトを見つけた時に何らかの対処をしていれば、今とは違っていただろう…改めて自分の無力さとバカさ加減が嫌になる…
(夏芽のお父さんが亡くなったとき、守るって誓ったのに…)
いつの間にか日はすっかりと落ち暗くなっていた…
「あっ…LINE…きてたんだ…」
夏芽のLINEに気づいたのは、翌日学校にいく前のことだった。
あのあと家に戻り朝方まで色々と考えていた…スマホは夏芽の家でマナーモードにしたまま…
もし昨日のうちにLINEに気づいていても、どう返事をしていいか分からなかっただろう…
「いってきます…」
母親に声をかけ家を出たものの、足取りは重かった…
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