「瞑想ですか…?えっと、どうすれば…?」
美紀に話しかけられるとビクッと震えて見上げる。
自然とこちらに視線が集まり、全身の体温が高まっていく。
「まずはその場で胡座になって、背筋はピンっと張るの。…そして、両手はそれぞれ膝の上に手の甲をつけて…、そうそう、上手上手…っ。」
美紀の指示通りに足元のマットの上に胡座をかき、胸を隠していた両手を下ろす。
お手本となっていることから、会員達がじっとこちらを見ており、かあっと頬を赤らめて全身が汗ばむ。
そして、会員達と一緒に目を閉じて、数分間の瞑想に入った。
(背筋を伸ばして顎を引くように言われたから、胸も顔も隠せない…。結構恥ずかしいな…、みんな瞑想してるから助かったけど…。…なんか視線を感じる…けど、目を開けるわけにもいかないし…)
実際に目を閉じているのは夏芽だけだったが、真面目な性格も災いして、周りの様子を確かめることもできず、胸はもちろん、最前列の会員からは組んだ足の隙間から割れ目もチラチラと見え…
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