「そうか…わかった。それじゃあワシのほうからツレには連絡しておく…」
次郎は夏芽からの電話を切ると、向かいのソファーに座る二人にニヤリと笑いかけた。
ここはスポーツジムの社長室…一人は次郎の友達の佐竹…次郎と同い年で学生時代からの悪友で女の好みも同じだ。
もう一人は30歳くらいの女…佐竹の愛人でヨガ教室のインストラクター美紀。
「流石だな黒崎……夏芽ちゃんだっけ…必ず来るからってお前の言った通りだったな……」
「アイツ…口では否定してるが、露出の快感にハマってるからな…こんどアダルトショップに見に来いよ…面白いもんが見られるぞ…ワハハハッ…!」
ヨガ教室の人手不足という話は、もちろん次郎の画策したことだった。悪友である佐竹も次郎の話に二つ返事で了解したのだ。
「美紀…手筈通り頼むぞ…オレと黒崎は、この部屋で楽しませてもらうからな…」
「はい…社長…お任せください…あのヨガ教室はスケベオヤジばかりですから…その夏芽ちゃんって子に恥ずかしいポーズを取らせます…うふふ…楽しみだわ…」
ヨガ教室が行われる部屋の壁を挟んで社長室があり、ヨガ教室の鏡がマジックミラーになっており、社長室から中の様子が伺える造りになっていた。
……
次郎に電話が入ってから30分ほど経ったころ、夏芽がスポーツジムに姿を現した。
出迎えたのは美紀だった。
「あなたが夏芽ちゃんね…ごめんなさいね…無理を言って…手伝いっていっても、そんな難しいことじゃないの…あなたには、生徒さんたちのまえで私の指示に従って色々ポーズをとってもらうだけだから…いつもはアルバイトの子がいるんどけど風邪をこじらせちゃったみたいで…」
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