「んっ?あの公園?あ、ああ…」
放課後、思いついたように夏芽から思い出の公園へ行こうと誘われ、ドキッとした。
夏芽と出会い遊んだ公園…というより夏芽が全裸で歩き回った公園…トイレでオナニーをする夏芽を覗いた公園…
夏芽は、どうしてあの公園へ誘うのだろう…あの公園で夏芽は義父から恥ずかしいことを命令され実行した…嫌な思い出ではないのか…その理由がわからなかった。
(この遊歩道を歩いて…あのジャングルジムに裸で…)
あの夜と同じコースを辿るため、どうしても思い出してしまう…
「えっ?あ、ああ…そ、そうだっなぁ…夏芽がジャングルジムから落ちてケガしたのは覚えてる…でもオレ泣いてないし…」
(あの時、オレが大泣きしたからケガをした夏芽が自分のことよりオレを心配してくれたんだったよな…)
「夏芽…砂場ででっかいお城つくらないか?」
あの夜が今とダブり、重たくなる気持ちを振り払うように声をかけた。
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