結局1日が終わり、下校のチャイムが校内に鳴り響く。
階段の上り下りや座っている時などで下着を見られていないか心配だったが、どうもそういう噂が立っているようにも見えず、とりあえずは一安心。
「ねえ、あの…さ、昔遊んだ公園覚えてる…?ちょっとさ、行ってみない?」
放課後、下駄箱からローファーを取り出しながらそう問いかける。
あの日以降、調教のことを思い出してしまって、公園に行くことはなくなってしまった。
またいい思い出で塗り替えたい…そう思っての提案だった。
公園に到着すると、夏芽の頬が心なしか赤く染まる。
(あの日…、私こんなところで素っ裸だったんだ…、改めて考えると興奮…、っ、いやいやっ、何考えてるの私…!?)
遊歩道や目立つジャングルジムなど、それらを目にするとどうしても露出散歩のことを思い出してしまう。
そのまま拓海の手を引いて遊歩道を辿り歩き始めた。
露出散歩の道のりと同じだが…
「ここで私ら出会ったんだよね、昔の拓海はちっちゃくて可愛かったなあ…」
この公園がなかったら、多分二人は出会うことがなかったのかもしれない。
そう考えるとゾッとする。
もはや夏芽にとっての拓海はなくてはならない存在になっていた。
「昔さ、このジャングルジムで私落ちちゃったんだよね、頭打っちゃってさ。拓海あの時、すっごい泣いてたよね、色んなことあったよね…」
ジャングルジムに腰掛け、懐かしむように微笑む。
色んなことがあった大切な思い出…、にどうしても全裸で登ったことを思い出してしまう。
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