緊張のためか、身体が堅くなっていたのだろう…あちこちにローターを当て探るようにしていた夏芽だったが、ある一点を探り当てる。
それを見計らったようにローターの振動をリモコンで僅かに強めた。
(ようやく息が荒くなってきたな…)
夏芽から吐息が漏れはじめると振動をまた少し強くした。
「気持ちいいのは何処かハッキリ言ってごらん…」
夏芽は消え入りそうな声で「ク…クリトリスです…」と答えるが、聞こえないと何度も何度も言わされることになる。
そんな夏芽だったが、確実にローターの振動に追い上げられていき、吐息は喘ぎ声に変わりつつあった。
あと少し…あと少しで…夏芽がそう思った時、ローターの振動はピタリと止まる。驚いたように次郎を見た夏芽だが、慌てて目を逸した。
しばらくしてまた次郎は、ローターを振動させ夏芽を追い上げていく。
何度も何度も夏芽が気をやりかけるが、そのたびに振動は止められ、いつしか夏芽は次郎を恨めしそうに見つめるようになる。
(ふふふっ…もうそろそろか…)
「どうした?そんな恨めしそうな目をして…もしかしてイきたいのか?なら、ちゃんとイきたいですとお願いしないとな…それからイく時は必ずイくというんだぞ…」
遅くなりました。
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