次郎は、夏芽を駐車場に残しトイレのほうへと向かった。
車の陰で身を縮ませていた夏芽だったが、暫くすると四つん這いで公園内の遊歩道を這いはじめた。
次郎はスマホを取り出すと撮影をはじめ、同時にライブ配信を開始した。
久しぶりのライブ配信とあって、すぐにコメントも入りだした。
『今日は、公園露出?すげー』
『汚尻に尻尾生えてない?アナルの開発、進んでるんだ!』
…………
(んっ?ラ、ライブ配信?そ、そんな…)
ここ暫く動画の投稿もなく、夏芽の様子が若干ヘンだと思いつつも夏芽が義父からの性的イタズラをされていないのではないと淡い希望を抱いていた拓海だったが、新着の知らせに絶望感を感じた。
それでもアップされた動画が気になり、サイトを開いてしまう拓海だった…
(えっ?そ、外?は、裸で?)
開いた動画は、夏芽が全裸で四つん這いになって夜の公園を這っているものだった。しかもライブで…
(こ、この公園って…も、もしかしたらあそこの公園?ま、間違いない…あの公園だ…)
遊歩道脇のジャングルジムに滑り台…初めは気づかなった拓海だったが、その風景に見覚えがあった。
(じゃ、じゃあ…い、今…夏芽は、あの公園で裸で…)
時計を見ると時間は11時を少し回ったところ…拓海の両親はもう寝ている時間だ。
拓海は居ても立っても居られず家を抜け出し自転車を走らせた。
…………
(ちゃんと言われた通りやってるな…ふふふっ…)
トイレの影からスマホを向けながら次郎はほくそ笑んだ。
夏芽が自分に命じられたままにジャングルジムに登り滑り台を滑っていたからだった。
(次はションベンだな…)
夏芽が公園中央の砂場に這いはじめた時、次郎は公園を囲うように植えられている木立の向こうで動くものがあることに気づいた。
(んっ?人か?ちょっとヤバいか?)
住宅街の真ん中にある公園…公園を囲うように木が植えられ道路からはある程度目隠しになっている。防犯からも外部からの目を遮断することはよろしくないが、治安のいい町だけにそこまで神経質でもなく、ホームレスなどもいないため選んだ公園だった。
想定外のことに夏芽を連れ帰ろうとした次郎だったが、木立の影の人影を見て口元をほころばせた。
(あいつは確か…夏芽の…どうしてあいつが…そうか…あいつ…あのサイトを見てやがったのか…そうか…そういうことか…これは面白くなってきたな…)
………
拓海は、公園から少し離れたところに自転車を止め、公園の入口でなく囲いの木の間に潜り込んだ。ところどころ人が通れるくらいのすき間があり、幼いころ夏芽とよく探検ごっこをしたものだ。
(な、夏芽っ…)
息を切らした拓海が公園内に目を向けると、夏芽が公園中央の砂場でしゃがみこんでいた。
間違いであってほしい…そんな淡い想いは無惨にも打ち破られ、拓海の目には全裸の夏芽の姿が映った。
…………
砂場で小便をした夏芽はトイレまでなんとか辿りついたが、目に涙を浮かべながら次郎を睨んだ。よほど恥ずかしく悔しかったからだろう…夏芽の思い出などは全く知らない次郎にとっては夏芽の涙の本当の意味がわかるはずもない。
夏芽の気持ちなど分からない次郎であったが、夏芽の身体の反応を夏芽本人よりも気づいていたのだった。
「どうだった?散歩は楽しかったか?誰かに見られるかもしれないってドキドキしたんじゃないのか?」
※元投稿はこちら >>
義父の奴隷になった幼馴染