(夏芽…どうしたんだろ?用があるからって言ってたけど…)
校門を出て家に向かって歩きながらアレコレと考えていた。
今日の夏芽は、一日中ヘンだった…とはいえ、この前の時とは違い、うずくまったり声を漏らしたりはしていない。
ほんのり顔を上気させ瞳が潤んでいただけだったが…
(また義理のオヤジに何かされていたのか?)
昨日のライブ配信で尻を開発するだどうのと言っていたことが頭をよぎる。
(でも…ほんとに体調がわるかったのかも…)
拓海は、家への道を外れ夏芽の家へと向かった…家に着いてチャイムを鳴らそうとしたが、その手は止まってしまったのだった。
もし夏芽が用があると嘘を言って自宅に居たら…もし居たとしたら義父と…
(やっぱり帰ろう…)
夏芽の家に背を向け歩き出したとき、そこに夏芽の姿を見つけてしまう。
「な、夏芽…ど、どうしたんだ?やっぱり調子悪いのか?」
夏芽は、お腹を押さえ時々立ち止まり、額には玉のような汗をかいていた…思わず駆け寄り声をかけた。
まさか義父の命令で学校帰りに買ったイチジク浣腸の便意に襲われているなど想像もしておらず、本気で夏芽を心配したのだった。
そんな拓海の手を払いのけ「ごめん…」と家に駆け込んでしまった夏芽を拓海は見送るしかなかった。
(何だよ…夏芽のやつ…ひとが心配してやってるのに…用があるってウソだったじゃないか…クソッ!)
自宅に帰るとカバンを放り投げベッドに横になると天井を見つめた拓海だった。
…………
次郎は、自分の部屋で慌ただしく家に駆け込む足音とトイレのドアが勢いよく閉まる音を聞いた。
(夏芽のやつ…ちゃんと言いつけ通りに自分で浣腸してきたようだな…)
次郎は、昼過ぎに届いたアダルトグッズを机に並べニンマリとしていた。
あと、何回か夏芽は自分で浣腸を繰り返し部屋にやってくるはずだ。
いえいえ…読んでいて楽しいです。
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