「そうか。じゃあ楽しみに待ってるよ。哉は約束は必ず守ってくれるもんな。」
暗に例の勝負のことを意識させるようなことを言ってからその場を立ち去る。
昼休憩から戻ってきた同僚たちと楽しそうに会話をして、哉との関係性は一切匂わせない。
定時がすぎ、みんな徐々に帰宅していく。
溜まっている仕事を約束の時刻までに片付け、待ち合わせ場所に向かうとすでに待っていた哉。
「待たせたね。さ、行こうか。」
哉の腰に手を回して歩き始める。
周りの人が見れば恋人同士と勘違いするだろう。幸いにも二人を知っている人は周りにはいなさそうだ。
「哉。これからどこに行って何をするんだっけ?答えてごらん。」
意地悪く哉にこれからされることを言わせようとする。
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