唇同士が触れ合った瞬間、ぎゅっと目を瞑る。
てっきり唇をこじ開けられ噛み付く様なキスをされるかと思いきや、啄む様な柔らかいものに拍子抜けする。
「(意外だなぁ…抱かせてって言うから、ガツガツくるかと思ったけど、全然優しいんだ…)」
バードキスを受けながら、そんな事を何となく考えて。
触れ合うだけの優しいキスが3分も続いたかと思えば、漸く舌が入ってきて、それと同時に貴方の指先が哉の肌をなぞっていき。
「っ…ん……んっ…
(キスしてる最中も、身体触ってくるなんて、やっぱり金城さん慣れてるなぁ…
擽ったいし、なんか、ぞわぞわするし…
エッチって、こんなにむず痒くなるものだっけ…?)」
時折なぞられる貴方の指先にぴく、ぴくん、と身体を跳ねさせる。
擽ったがりを自負している哉だったが、ただ擽ったいのとは少し違うと感じて。
しかし、この場の雰囲気だから少し違った様に感じるだけだと甘い疼きに気のせいだと自分に言い聞かせる。
「(…この人、いつまでキスしてるんだろう…身体の力が、抜けちゃう…)」
やっと唇が離れたと思ったら、ねっとりとした唾液の筋が二人の唇を繋いでおり、それが切れると哉の少し火照った首筋につぅ…と垂れて。
経験したことのないしつこくて甘いキスに目がとろんさせて。
突然の提案に、大人のキスで回らなくなった頭をフル回転させる。
最初は何を馬鹿げた事をと提案を突っ撥ねようとするが、最後の自信がないか?の言葉に、哉の眉がぴくりと吊り上がる。
「…分かりました、その勝負、受け合います。
が、もし私が一度も逝かなかった時は、今後金城さんとペアで仕事をする事が無い様、手を打って下さい。
お仕事のデキる金城さんですもの、それくらい大した事ないですよね??
…まぁきっと、金城さんが途中でつまらなくなって勝負どころではなくなる様な気もしますけど。」
負けず嫌いの哉は貴方の挑発に乗ってしまい。
嫌味をたっぷり含んで条件を付け加えさせて、貴方の反応を見る。
その眼差しは強くあるも、蕩けるようなキスのせいで潤んでしまっていて、貴方を焚きつけることにしかならなくて。
【こんにちは。私も今日は後一度お返事出来るか出来ないか、と言う感じだと思います。
勝負の話、面白いですね。条件、少し付け足してみました。お嫌でしたら言ってください。】
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