将さん、こんばんは。
本編です。
蟹刺しを頬張り兄さまと彩葉さんの話が聞こえていない。
「何か言われましたか?
夢中になり過ぎてお話聞こえていませんでした………。」
兄さまと彩葉さんが咲夢の様子を見て笑い合い冷酒を飲みながら幸せそうな様子。
「将さん、すみません……。」
冷酒を溢れ出させてしまい彩葉さんが厨房に布巾を取りに行く。
「将さん、余所見をしてしまいました。
お鍋が気になってしまって……。」
<そうだと思ったわよ。>
布巾を取り戻り咲夢に渡す。
<咲夢が拭いてあげなさい、私に触らせたくないでしょ?>と戯けたように話す。
「……はい。」
<もう、やってられないわ。
私が将くんに触れてもどうとも思わないわよ?>
「そうではないんです、……自分でもどうしてか解りませんが
他の女性(ひと)に触れられたくないのです。」
<咲夢、それが恋、愛と言うものよ、独占欲とも言うのね。
でもそれが大き過ぎると相手に負担になってしまうのよ、気をつけなさいね。>
「はい……。」
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