咲夢さん、こんばんは。
抱き枕と言っても、将の分身なので……(笑)
十分に睡眠とって下さいね。早く良くなればいいのですが。。
早速本編です。
タクシーが末廣亭の門前に着くと、彩葉さんが待っている。
先に降りた咲夢さんは、彩葉さんとハグしあい、何事か話している。
精算を終えた将は、咲夢さんの後ろに少し離れて立ち、その様子を見ている。
ハグを解いた彩葉さんが、申し訳程度に将の方向き
<いらっしゃい、将君~>と。
『ご無沙汰してました彩葉さん。今日は厚かましくも私までお邪魔して、すいません。』
と、彩葉さんが、将の挨拶が完全に終わらないうちに
<さ、行きましょう、咲夢。離れに席用意してあるから。>
と門の暖簾をくぐり、中へ入り離れへ向かう。
(参ったな……完全に邪魔者扱いか……まぁ、しょうがないか。)
そう思いながらも、後に続き歩き出す。
離れの前に立ち、彩葉さんが
<入って咲夢。将君もどうぞ。>
『失礼します。』
それぞれ、彩葉さんから指定された席に、腰を下ろす咲夢さんと将。
彩葉さんは電話の所に行き、内線で何事か話している。
『早速リング気づかれちゃったみたい…只でさえ邪魔者扱いだってのに(苦笑)』
声を潜めて、そんなことを話していると、電話を終えた彩葉さんが、席に。
『改めて、今日はお邪魔します。あのこれ、お土産変わりと言ってはなんですが。。』
と、ルトロヴァイユで買ってきた、クッキーの袋を彩葉さんに手渡す将。
<あら、お気遣いなく……ありがとう。>
袋を受け取った彩葉さんは、袋を見て
<……咲夢、貴方達、和香のところに行って……>
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