将さん、こんにちは、お疲れさまです。
昼休みそろそろ終わりです。
本編続きです。
ママさまが帰宅後、お風呂に入ると言うので咲夢は私室へ戻る。
(咲夢が居たら一緒に入るのに照れてしまいますよね。)
夫婦ふたりの時間、邪魔をしてしまってはと思ってのこと。
数十分後、ママさまから声が掛かると今度は咲夢がお風呂へ。
お風呂を済ますとママさまが作ってくれたお味噌汁ときんぴらゴボウ、菜の花のおひたし、それから鰆の焼き魚が用意されている。
夕食を済まし眠る支度をすると兄さまにメールをする。
翌朝、目を覚まし三人で散歩に行きがてらシャッターの締まった宮園書店○○支店前を通る。
「父さま、ママさま、こちらの書店が咲夢がアルバイトをするお店です。」
その後、駅前の喫茶店でモーニングを。
帰宅後、調べ物をしながら司書になるための勉強をしていると時間になる前に食べちゃいなさいと
ママさまから声が掛かるが父さまが居ない、ママさまに尋ねると。
『アトリエに籠ってしまわれてるわ。』
「そうでしたか、何時間かかるか判りませんね。
ママさまも一緒に食べちゃいませんか?」
『そうね、そうしましょうか?』
とふたりで昼食を摂ると身支度を整え宮園書店へと。
「こんにちは、野乃崎咲夢です。」
従業員用出入り口に入ると城井茉生さんが居る。
『咲夢っち、今日から研修?アイツが居ないから仕事覚えやすいよ~。』
「こんにちは、城井さん。
アイツ……ですか?」
『野乃崎くん、よく来てくれたね。
今日から2週間研修で時給は50円安いけど時給は出るから。』
「前田副店長、よろしくお願い致します。」
会釈をし挨拶をするとタイムカードを押すように言われる。
『咲夢っちって今年から大学生なんだって?あーしとタメだ。』
『じゃあ、マイマイ、仕事色々教えてあげてよ。』
「お願いします、城井さん。」
『咲夢っち、マイマイでいーよー。
読み聞かせしてほしいんだけど大丈夫ー?』
「はい、大丈夫です、マイマイさん、お願いします。」
読み聞かせコーナーに移動するとスーパーでお会いした小母さまとその子どもさんと
ママ友さんとその子どもたちであろう数人が集まっている。
『あー、マイマイだー。』
『そっちのお姉さんはだーれ?』
『今日からアルバイトに来てくれる事になったさくらお姉さんだよ。
それからマイマイじゃない!マイマイお姉さんでしょ!』
『マイマイはマイマイだよー。』
(先程、副店長から名字は言わないようにと言われましたがどうしてでしょう?)
「みなさん、こんにちは、私はさくらと言います。
これからよろしくお願いします。」
『はーい、さくらお姉さん。』
咲夢が読み聞かせを始めると動いていた子どもたちが立ち止まる。
前田副店長(何が私たちと違うんだ?)
と読み聞かせまでスキップの様な形になりました。
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