「さやか!はやくっ!ゆきちゃんの事はあたしがなんとかするから!早く行って!」
「ゆき…みんな…ごめん!」
(鞄をしっかり抱えて部屋を出て行くさやかの耳に、ゆきの悲痛な喘ぎが聞こえてきます。おそらく…挿れられたのでしょう。さやかは助けを呼ぶ為に出ていこうとしますが、入口を固めていた男たちに捕まります。いきなりパーカーの中に手を入れられて、ショーパンの裾からタイツ越しに足の付け根を弄られ…)
「いや!やだっ!離してっ!」
「関根さんはああ言うけど、俺貧乳好きなんだわ。
んん…スポブラで足りるってことは…Aないか?」
「う…うるさいっ!」
「ツンケンした感じも…たまんねぇわ。待ってる間暇だから、俺この子もらおうかな?…あっ!痛っ!
まてコラぁっ!」
(さやかは男の腕に噛み付いて走り去ります。さやか達自身もここまで目隠しされてきたので、ここがどこだかわかりません。必死に走って逃げるさやかは、どこから来たのか分からずにいます。それに、クラブの様子ですが実はライブハウス。それらの事が、ゆうすけさんたちが場所の特定に手間取る要因となってしまうのです)
「はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!」
(男の追跡も何とか交わし、とある路地裏でへたり込むさやか。携帯は関根にゆきの分共々取り上げられていて、どうしようかと思いながら鞄の中を見ると見慣れない携帯が一台…何でもいい。とにかく…と、思い電源を入れます。そしてとっさに操作したリダイアルの欄に「しゅんいち」の名前が…)
「これ…りっちゃんのだ…でもどうして…
……あっ!もしもし!わたし、りっちゃんの友達でさやかって言います!みんなが!みんなが!」
(しゅんくんに連絡をいれて程なく、さやかのもとにしゅんくんは駆けつけました。さやかは大粒の涙をボロボロ流して泣きます)
「ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!
わたし怖くて!逆らえなくて!ごめんなさいっ!ごめんなさいぃぃ…」
(大丈夫だから…と優しく接するしゅんくん。
場所を聞こうとしますが、来た道もどの店かもさやかはわかりません。そして店もクラブとしか…
ひとまずゆうすけさんに連絡したあと、唯から電話が入ります)
「あ、星野くん?唯です。そっちどうですか?
…え?逃げてきた子がいるの?わかりました。すぐ行くから、ちょっと待っててください。その子の事は私に任せて…」
(現場の様子をさやかから聞くたびに、悪い予感はどんどん膨らみます。幸いこの街には該当しそうな店はそこまで多くありません。
そう考えていると唯が到着して、謝りながら泣き叫ぶしかできないさやかを優しく抱きしめて保護します。そしてしゅんくんたちは手分けして店を探し始めました)
「あ…あんた…手塚?クラス違ったはずのあんたがどうして?っ!それにこれっ!」
(その頃。律子は年の離れた関根がなぜここまで詳しいのかを理解します。この手塚、当時律子に告白した男。でも律子は丁寧に断りました。ですが彼はそれを逆恨みしたようで、捨てられたはずの一連の写真全てをこっそり回収していたのでした。)
「そ…そういう…ことなの…ね?
はぁ…はぁ…んっ…はぁぁ…さい…てぇ…」
(息が乱れ始める律子。ヨロヨロとよろめき、身体が火照り出します。それでも、まなみの前に立ち続けますが…)
「おらっ!これ見てもその威勢が保てるのか!」
(手塚は手に持っていた竹刀をバシン!と叩くと、律子の目の前に突きつけます。ダラダラの流れる脂汗。相当和らいだとはいえ、やはり律子にとっては先端はトラウマなのです…)
「あ…うっあっ…ああぁ…やめ…てぇ…」
「ほら、唸ってないで何とか言ってみろよ!」
「あああっ!」
(そのまま鳩尾を軽く突かれただけで、ペタン…と尻餅をついてしまいます。それでも律子はまなみを庇い、震えながらも覆い被さります。ロングスカートから覗く白い脚が露わになりますが、律子には気にする余裕がありません)
「どうした?なんか言えよ…俺がチビだから相手にしなくていいのか?」
「あ…ぐぅ…ちが…う…あたし…は…あの時は…人と関わりあいたく…なかっ…た…の…
もし…もし傷つけていた…のなら…ごめん…な…さい…でもっ!だからと言って!っ!ひっ!」
「なら!土下座の一つでもしろよ?」
(バシン!再び叩きつけられる竹刀。律子はガクガク震え出します。それで何とかなるなら…座り直そうとする律子。ですがその動きを止められました)
…だめだよ、りっちゃん…
「ま…まな…まなぁ…」
ありがとね?また守ってくれてたんだ…
(どうやら少し前、さやかが逃げたくらいから意識はあったようです。ただ体が動かず…ようやく動けるようになると、身を起こし律子を抱きしめます。
周りを見渡すと…美由紀に陵辱される紀子。そして関根に下から突き上げられ、媚薬のせいで涎を垂れ流しながら喘ぎ叫ぶゆき。まなみは静かに怒りを燃やします。それは律子も初めて見るまなみの顔。おそらく誰にもしたことの無い、本当の怒りを秘めた、それでいて静かな…)
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