俺は離れた場所から律子と高田くんとのやりとりを見ていると…
高田くんが「姫を取られて悔しいか、竹田?」と言うと律子が俺としゅんくんと接する時と同じように「あれくらいじゃ何とも思いませんよぉだっ!あたしとまなはそれくらいで揺らぐ関係じゃ…」と言ってしまい、まなとのことを知らない高田くんに対してハッとして顔を紅くして俯く律子。
高田くんは一瞬驚いた表情を見せたが「好きなんだろ?」「…うん…しゅんくんも…知ってその上で受け入れてくれた…欲張りだけどね?まなは…あたしにとって失くしちゃいけない人だから…」と泣きそうになって語る律子の頭を軽くぽんぽん…として「いいんじゃないのか?それで…互いに納得しているんだし、そんな顔するなよ…」と言うと「…ばか…ほんのちょっとだけキュンってしちゃったじゃないのよ…
…高田も…会えるといいね?そんな人に…」とペロッと舌を出して笑う律子。
「…ふっ…ガラにもない事を…」と高田くんは照れ隠しに言ったようだけど、律子と言い争いになった。
高田
まさか竹田があんな表情を見せて言うなんて…
俺もそんな相手がいれば良いのだけど…あの事件の後、敢えて恋愛感情を持たない様にいろんな人に接してきたから…
それでも宮島や竹田に会えてから二人の変化と本当に今は幸せなんだってことがひしひしと伝わり…この紀子の事が片付いたら俺も何か変われる…そんな気がしながら竹田と言い合っていた。
その一方でまなとのんちゃんが話をしていて、のんちゃんが高田くんを見る目が何か違う気がして、高田が望めば上手くいくのでは?何て思っているうちに一行は目的の店に到着して、のんちゃんが席を選び、「ちょっとお手洗いにいってくるから、先に頼んでいいよ?」と言ってトイレに向かった。
あるテーブルの前を通り過ぎた後、のんちゃんの後を追う様に1人の女性がトイレに入って行った。
しばらくして出て来たのんちゃんの顔色が何かすぐれないが、まな達の前では普通に過ごしている様に見えた。
関根明之。
美由紀がトイレから戻り報告を受けたが、俺の知りたかった事が聞けてなくて「美由紀…何の為にお前を連れて来たのか、わかってないみたいだなぁ?…まぁ紀子が指示通りしていたのと、ちゃんとプレゼントを入れて来たのは誉めてやるが…お前にも後でお仕置きをしてやるから覚悟しておけ!」と言っておもむろにリモコンのスイッチを弱から徐々に強へと入れて、紀子の様子を伺う。
身体をピクピク震わせながら気づかれない様に話する姿は滑稽だった。
しばらくランダムにスイッチを入れて、紀子に『紀子、一緒にいる地元の友達のお前を見る目はどうだ?
向かいにいる男に向かって、胸元のボタン2つ外して前屈みになって話をしろ!足も組んで太ももも露にして誘う様に話をしろ。
いつもしてる事だから出来るだろ?
男が興奮したら裏口に行っていつもの様に口で抜いてやれ。』とラインを送った。
【まなみさん、お待たせしました。
こんな感じにしたけど、ちょっと露骨だったかな?】
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