ただいまぁ…
『おかえりなさい、まな。どうだった?あっちは…』
ごめんね唯ちゃん。今日はありがと…子供たち寝ちゃったんだ…
『まなの頼みだからね?これくらいは…
あ、また無理してきたでしょ?ちょっとゆうすけさん?あれほど気をつけ…』
ゆうすけは悪くないよ?まなが頑張りすぎちゃったの…
『…んもう。気をつけなさいよ?律子も…ずいぶん泣いたみたいね?』
「うん…想像してたより…ひどかった…頭にもきた…しゅんくんいてくれたから良かったよ…」
『そっか…ひとまずシャワー浴びてらっしゃい。疲れたでしょ?軽く食べるもの用意してあるわよ?』
(留守の子供たちの事を頼んでいたのは、唯でした。子供達もよほど懐いていたのか、唯のそばで2人とも寝てしまっています。
まなみと律子の異変を見ただけで看破した唯は、深くは聞かずにみんなを迎えました。
お風呂を済ませると、一番消耗していたまなみは電池が切れるように子供達と一緒に寝室で眠ってしまいました。唯は律子から事の次第を聞き、絶句します)
『ひどい…そんな事があったの?警察に言ってもいいんじゃない?それ…』
「うん…でものんちゃんが深く傷ついちゃうよ…」
『取り返しのつかない事になったら遅いのよ?
…それで、その紀子さん、今は?』
「あ、うん。さっき話した幼馴染のたかだに一緒に居てあげるように頼んできた。」
『そっか…これ以上はその関根って人に接触させたらダメね…まずは関係を切らせるために…って…律子?りつこ?』
(律子も疲れています。しゅんくんの胸の中でうとうと…と船を漕いでいます。しゅんくんは一枚被せてあげて律子をきゅっと抱きしめてあげます。
おでこにキスをされると、律子は嬉しそうにモゾモゾとしゅんくんの中に丸まっていきます)
『まあ…まるでネコね?このところ忙しそうだったし…星野さんもお疲れ様でした。お布団用意しておいたから、今夜は休んでいって?律子がいた方がまなも喜ぶわ』
(しゅんくんは律子を抱き抱えると、ペコリと一礼して律子と寝室に行きます。残るはゆうすけさんと唯。唯はお酒を薦めます)
『この組み合わせは珍しいですね?
…お疲れ様でした。あの子達を無事に戻してくれて、ありがとうございます。あの子達、やっぱり無理したみたいで…特にまなは…見たらわかります。相当ボロボロになったんでしょ?嫌なところ見て、辛い思いして…それでも友達の為に…あの子らしいわ…』
(やっとみんな帰ってきてホッとしたのか、目に涙を浮かべる唯の頭を、ゆうすけさんは遠慮がちにそっと撫でます。唯は顔を手で覆い、声を殺して肩を震わせて…)
『ゆうすけさん…私ね?あの子達を…あの場所…広島に関わらせたくないの。もうこれ以上…身を削らせたくない…今回私は待つしかできないから…
でも…たぶんあの子達、言うこと聞かないでしょうから…その時はみんなの事、よろしくお願いします…』
(姉のように母親のように、まなみと律子の心配をする唯。そしてそのまま眠ってしまいます。ゆうすけさんは悪いと思いつつ唯を抱きかかえて、まなみの隣に寝かせてあげて、自分はソファで眠ります。
そして翌朝…)
りっちゃん!ゆいちゃん!みんなこれ見て!
(早朝。ふとした拍子に起きたまなみは、紀子からのメールに喜んで、律子やみんなを起こします)
「…なぁに…まな…あ…うそ!のんちゃん!よかったね!」
ね?ね?ほんとによかった!雰囲気とか視線とか…絶対高田くんのこと意識してたみたいだったから…
のんちゃん…勇気だしたんだね?よかったぁ…
「ほんと…たかだもよかった…これでふたり一緒に変わっていけるといいなぁ」
〈お幸せに〉
(まなみはこれだけを送り返します。握った手からも幸せそうな雰囲気が伝わってきて…ゆうすけさんと唯が何事かと部屋にやってきます…が、とっさに唯はゆうすけさんの目を手で隠します。
それもそのはず。たぶん昨夜…起きた律子は裸でした。深く眠るしゅんくんはまだ起きず、じぶんの姿に気づいた律子は咄嗟に布団で胸から下を隠します)
「あ…やだ…はずかし…
ゆうさんとは…そういうこと…した筈なのに…なんだか…」
『ふふ…律子はもう、星野さんの奥さんだもんね?
星野さんにしか肌を許さない。それでいいのよ?
…ゆうすけさん?寂しい?』
唯ちゃん!ゆうすけ煽らないでよ!まながいるから大丈夫だもんねぇ?ていうより、まなしか見させないんだから!
『あらびっくり…強くなったわね、まな。』
えへへ…素直になっただけだよ?唯ちゃん?
「ごめん…イチャついてるとこ悪いけど…着替えたいから…出てってくれるかなぁ…?」
【ちょっと…しゅんくんとしたくなっちゃった…
昨夜の回想って事で、りっちゃんとえっちしませんか?】
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