大将の店から出た後、俺とまなみは律子たちと別れ家に帰った。
子供たちは既に寝ていて、僕たちもベッドに抱き合って寝ていると…
俺がふと目を覚ますとまなみが携帯を握って眺めていて…何か不安になって「まなみ?何かあったのか?」と心配そうに声をかけた。
まなみは顔を上げて「大丈夫だよ?みんなから連絡来たんだ。のんちゃんは…高田君に結婚申し込んだんだって。
さやかちゃんとゆきちゃんは…今度大事な話したいからまた集まろうって…
…まなが、りつと心を半分こしてから何か動き出したみたい…そんな気がする。
そのりつは…もうまながあんなふうにならない様に…心を半分置いていってくれた…まなも…」と語るまなみ。
確かに僕もあの瞬間…いや、今微笑んでいるまなみの中に律子の存在を感じる。
ということは律子の中にもまなみがいるということになる…なんだか複雑な気分…
別にしゅんくんが嫌いな訳じゃないけど…
何か最愛の娘が例え半分でも…ってそれはしゅんくんも同じことか…これって嫉妬してることかな?しゅんくん相手に嫉妬することはないけど…と色々考えていると何か胸の中がむず痒い感じになり、モヤモヤする感じはあるけれど、今の状態のまなみがあまりにも自然で魅力的なので、きっとしゅんくんも僕と同じような気持ちだろうと思うと何かすっきりした気分になった。
すると満たされた優しい微笑みを見せてまなみは僕の胸の中に自然に飛び込み、
「ありがとう、ゆうすけ…
あなたが…あの日まなを、あの東屋で救ってくれたから…今のまながここにいるんだ…
りつとも再び繋いでくれた…より深く解り合えることが出来た……」とポロポロ泣き出すまなみ。
俺に感謝の言葉を伝える気持ちが良く解り、その泣きかたも律子を思い起こさせ…そっと目を瞑るまなみ…
どちらともなく唇を重ね「まなみ…僕の方こそまなに感謝しなくちゃいけないよ?
いままで色々なことがあったけど、やっぱり僕にはまなみがいないと駄目だ!
まなみが実家に帰って、子供たちと過ごして、楽しかったけど、色々大変だった。
美由紀が手伝いに来てくれたけど、その時は確かに助かったけど、やっぱりまなみがいるといないとでは家全体の雰囲気が違う。
それに子供たちがいる時はまだ良かった、1人でいると…
今まで1人でいても苦にならなかったのに、まなみと出会い、同じ時間を過ごす様になってから2人でいることが自然になり、家族も増えて1人でいることの方が特別になった。
お帰りなさいって言って待ってくれる人がいることのありがたさを改めて感じたよ?」と言ってまなみをギユッと抱きしめた。
何かこうしてまなみを抱きしめることがずいぶん久しぶりって感じがする。
子供たちがいない我が家はまるで付き合っていた頃を思い起こさせ、僕は唇を重ねながらまなみの豊満な胸を服越しに優しく触り、ゆっくり揉み始めた。
【まなみさん、お待たせしました。
今のところ裕介はまなみを抱いているつもりでいます。
だから律子の心が半分入ったまなみを抱くのは初めてなので、こちらこそ上手く綴れるか心配です。
どんな感じになるのか、楽しみのような不安のような…
またまなみさんに助けてもらうことになるかも知れないけど、よろしくお願いします。】
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